カワラバトによる被害
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/10 08:28 UTC 版)
歴史的建造物の汚損などが深刻な問題になることがある。尿(糞の白い部分)は、金属の腐食を促進させる作用がある。またカビの一種であるクリプトコッカス・ネオホルマンス(Cryptococcus neoformans)が堆積した糞の中で繁殖し、HIV感染者や臓器移植手術のため免疫抑制剤の投与によって免疫力の落ちた人間が吸い込むとクリプトコッカス症にかかる症例が報告されている。そのほかダニなどがいることがあり、人間も被害を受けることがある。さらに、港湾や田畑の食害、工業生産施設における糞が問題になることがある。また、公園、駅、商業施設などで糞による苦情が寄せられることがある。こうした場所では注意書きを掲示したり、後述するような防止策がとられるが、被害を完全に食い止めるには至っていない。 糞害に対する研究を行った金沢大学の廣瀬幸雄が2003年にこの研究結果に対しイグ・ノーベル賞を受賞した。砒素を含む金属合金には、カワラバトが群れないという。
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