カルシウム透過性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/07 05:33 UTC 版)
「AMPA型グルタミン酸受容体」の記事における「カルシウム透過性」の解説
まず第一に、通常AMPA受容体はカルシウム透過性であるにもかかわらず、GluR2を含む受容体(GluR1/2や2/3といった組み合わせ)はカルシウム非透過性になることである。逆に言えば、GluR2サブユニットを含まないAMPA受容体はカルシウム透過性であるということが言える。これは、GluR2のサブユニットを構成するアミノ酸のうち、イオンチャネルの振る舞いに大きく関与すると考えられているM2ドメイン(第二疎水性部分)のあるアミノ酸が、他のサブユニットでは中性アミノ酸のグルタミン(Q)であるのに対し、GluR2サブユニットだけは陽電荷を持つアルギニン(R)になっていることが原因である。このため、GluR2サブユニットを含むAMPA受容体は、カルシウムイオンを透過することが出来なくなる。
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