カリクストゥス写本とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > カリクストゥス写本の意味・解説 

カリクストゥス写本

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/03 00:13 UTC 版)

カリクストゥス写本Codex Calixtinus)は、ローマ教皇カリクストゥス(カリストゥス)2世によるものとされていた12世紀の写本。現在では、フランス人修道士で司祭でもあったエメリック(アイメリ)・ピコー(Aymeric Picaud)によるとされる[1]。『聖ヤコブの書』(Liber Sancti Iacobi)の最も完全な形に近い写本のひとつ[2]。この本は中世ヨーロッパにおけるキリスト教の最大の巡礼地であったスペインガリシアの聖地サンティアゴ・デ・コンポステーラの聖ヤコブの墓への巡礼の案内書でもあった(後述#構成の第5書『巡礼案内記』)。原本はラテン語であり、完訳された現代語訳版はスペイン語版のみ存在する[3]。抄訳は英語フランス語ドイツ語ガリシア語などが存在するが品質はあまりよくないものもあるという[4]


  1. ^ 浅野 2003, p. 199
  2. ^ a b c d e f 浅野 2003, p. 14
  3. ^ 浅野 2003, p. 201
  4. ^ 浅野 2003, p. 202
  5. ^ a b 浅野 2003, p. 15
  6. ^ 表題の日本語訳は浅野 2003, p. 199による。
  7. ^ a b 神戸 & 西田 1999, p. 245
  8. ^ 浅野 2003, p. 128."訪問することを強く勧め"。
  9. ^ 神戸 & 西田 1999, p. 246
  10. ^ 浅野 2003, p. 25
  11. ^ 表題の日本語訳は浅野 2003, pp. 203–204による。
  12. ^ 浅野 2003, p. 205
  13. ^ a b 道の詳細はサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路およびフランスのサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路を参照。
  14. ^ 浅野 2003, p. 206
  15. ^ 浅野 2003, p. 207
  16. ^ 浅野 2003, p. 209
  17. ^ 浅野 2003, p. 210.当時ソンポール峠にあったサンタ・クリスティーナ救護所。他2つはエルサレム、ローマ巡礼路の救護所。
  18. ^ 浅野 2003, pp. 211–212
  19. ^ 浅野 2003, p. 214
  20. ^ 浅野 2003, pp. 216–222
  21. ^ 浅野 2003, p. 222
  22. ^ 浅野 2005, pp. 110–111
  23. ^ 浅野 2005, pp. 118–123
  24. ^ DESAPARICIÓN DO CÓDICE CALIXTINO” (ガリシア語). La Voz de Galicia紙2011年7月7日. 2011年7月7日閲覧。
  25. ^ Códice Calixtino: robo injustificable” (スペイン語). El Correo Gallego紙2011年7月7日. 2011年7月7日閲覧。
  26. ^ El Códice Calixtino sustraído de la Catedral de Santiago no estaba asegurado” (スペイン語). El País紙2011年7月7日. 2011年7月7日閲覧。
  27. ^ El Códice Calixtino fue hallado mientras se buscaban 600.000 euros robados” (スペイン語). El País紙2012年7月8日. 2012年7月8日閲覧。
  28. ^ El Códice Calixtino se encontraba bajo un montón de ladrillos y bolsas de cemento, pero en buen estado de conservación” (スペイン語). La Voz de Galicia紙 (2012年7月4日). 2012年8月15日閲覧。
  29. ^ El Códice Calixtino aparece en el garaje del detenido, en Milladoiro, envuelto en una bolsa de plástico” (スペイン語). La Voz de Galicia紙 (2012年7月4日). 2012年8月15日閲覧。
  30. ^ アルベルトゥス・パリジェンシスの作品であると、この写本の中で紹介されている3声のコンドゥクトゥスCongaudeant catholici 『共に喜べ、カトリック信者たちよ』。3つ目の声部は後で書き加えられた代替声部に過ぎなく、本来は2声であったという説もある。


「カリクストゥス写本」の続きの解説一覧



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「カリクストゥス写本」の関連用語

カリクストゥス写本のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



カリクストゥス写本のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのカリクストゥス写本 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS