カナダの金鉱
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/02/12 08:29 UTC 版)
1896年にユーコン地方のクロンダイク(en:Klondike, Yukon)で金が発見されたことは、アメリカ合衆国の国民の注目を、自国の北方領地に向けさせた。しかし、この当時アラスカ地区においてはまだ大きな金鉱は見つかっておらず、このため金の採鉱を行って一山当てようと、多くの採鉱希望者が山を越えてクロンダイクを目指した。当時、2つの有力なルートが存在した。1つ目は、まず船でアラスカ南東部のダイア(en:Dyea, Alaska)へ渡り、そこから先住民が古くから使用してきたチルクート・トレイル(en:Chilkoot Trail)で山越えをしてクロンダイクへ向かうルート。もう1つは、まず船でアラスカ南東部のスカグウェイ(en:Skagway, Alaska)に渡り、そこからデッド・ホース・トレイルとも呼ばれたホワイト峠(en:White Pass)から山越えをしてクロンダイクへ向かうルートである。これらのうち、チルクート・トレイルはより短い道のりだが険しい道であり、これに対してホワイト峠は多少長い道のりだが幾分なだらかな道であった。ただ、このホワイト峠と、この峠道の起点だったスカグウェイには、悪名高いソーピー・スミス(en:Soapy Smith)が結団して率いていた山賊が跋扈するという深刻な犯罪問題があった。ともあれ、アラスカ地区はユーコン地方へと向かうアメリカ合衆国国民の拠点となった。
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