オークランド・トゥアタラ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/07 09:20 UTC 版)
オークランド・トゥアタラ | |
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創設 | 2018年 |
所属リーグ | |
オーストラリアン・ベースボールリーグ | |
歴代チーム名 | |
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本拠地 | |
ノース・ハーバー・スタジアム(2019年 - )
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収容人員 | 25,000人 |
獲得タイトル | |
シリーズ優勝 | |
リーグ優勝 | |
成績(タイトル以外) | |
プレーオフ出場 | |
球団組織 | |
オーナー | ニュージーランド野球連盟 |
監督 | スティーブ・ミンツ |
オークランド・トゥアタラ(英語: Auckland Tuatara)は、オーストラリアン・ベースボールリーグ(ABL)に加盟しているプロ野球チームである。本拠地は、ニュージーランド・オークランドのノース・ハーバー・スタジアム。
概要
2018年創設。2018-19シーズンよりABLが拡張されることに伴い、リーグに新たに加盟した球団である。ABLにとって初めてのオーストラリア国外に本拠を構えるチームであり[注釈 1]、また同時にニュージーランド初のプロ野球チームである。ニュージーランド野球連盟により直接運営されている。
保護地域のオークランドは、決して野球が盛んではないニュージーランドにおいて、大規模な大会が開催される野球の中心地である。またチーム名となった「トゥアタラ」はニュージーランド北部に生息する固有の爬虫類、ムカシトカゲの現地名から取られており、その姿はロゴデザインにも取り入れられている。公式ハッシュタグは「#TuataraNation」である。
歴史
2018-19
ABLに新規参入し、リーグの拡張によって新たに導入された2地区制のもと、ブリスベン・バンディッツ、キャンベラ・キャバルリー、シドニー・ブルーソックスとともにノースイーストディビジョンに割り振られた。監督には、元サンフランシスコ・ジャイアンツの投手で2015-16シーズンにはABLのアデレード・バイトで監督を務めた経験のあるスティーブ・ミンツが就任した。また、最初の選手として、アリゾナ・ダイヤモンドバックスおよびアトランタ・ブレーブスで7年間プレーした投手のジョシュ・コルメンターと契約した。
開幕戦はビジターでパース・ヒートと戦い、4-8で敗れた。その後も調子が上がらず開幕4連敗を喫したが、ホーム開幕戦となる開幕5戦目でブリスベンに対して5-4でサヨナラ勝ちを収めシーズン初勝利を挙げた。最終的な勝率は.350で、地区では首位のブリスベンから11ゲーム差の最下位となった。
2019-20
2年目のシーズンを前に、200万ドルを費やしてノース・ハーバー・スタジアムの大規模な改修工事が行われた。この改修では国際大会の開催に必要な基準を満たすため、従来設けられていた観客席を取り壊しグラウンドが拡張された[1]。また試合日程も変更され、ホームゲームでのダブルヘッダーを廃止し木曜日から日曜日にかけて4連戦を行うようになった[2]。監督は引き続きミンツが務め、選手では元横浜DeNAベイスターズで2019年はロサンゼルス・ドジャース傘下でプレーしていた北方悠誠が加わった[3]ほか、テキサス・レンジャーズなどからもプロスペクトが派遣された。シーズン中の公式ハッシュタグとしては「#FollowTheFun」を使用する。
開幕シリーズではホームでパースと対戦し、11月21日の第1戦は1-6で敗れた。11月23日の第3戦で初勝利を挙げ、3番手で登板した北方が勝利投手となった。
日本球界とのつながり
ニュージーランドでは、2014年から2017年まで清水直行が野球連盟のGM補佐やU-15代表監督、ナショナルチームの投手コーチ、統括コーチを歴任し[4]、また世代別代表チームには日本国籍保有者も在籍するなど[5]日本との縁が深い。清水は本球団の設立にも関わったとしており、2022年現在は本球団の日本統括を務める[6][7]。
新球団の設立に際しては、NPBから千葉ロッテマリーンズに所属する平沢大河、酒居知史、種市篤暉が[8]、四国アイランドリーグplusからは、MVP受賞者である香川オリーブガイナーズ所属の原田宥希が派遣された[9]。
2022年10月には、ニュージーランドのホストタウンに2019年12月に登録している千葉県君津市において、清水が主催して本球団のトライアウトが実施された[10]。
主な選手
2022-23シーズン
- Kyle Glegoski - フィラデルフィア・フィリーズ傘下(Aアドバンスド)
- 村田透
- 仲尾次オスカル
- 林子偉
- 土田佳武
- 小東凌
過去に在籍した選手
- Daniel Lamb-Hunt
- Scott Cone
- John Holdzkom
- Jimmy Boyce
- Beau Te Wera Bishop
- Max Brown
- マック・フォックス
- 平沢大河
- 酒居知史
- 種市篤暉
- 原田宥希
- 金子隆浩
- Kuo Chun-wei
- Chen Yu-syuan
- Tasi I-hsuan
- ジョシュ・コルメンター
- 北方悠誠
- 奥本涼太
- 曾仁和
脚注
- ^ “Work Begins on New Tuatara Home”. aucklandtuatara.com (2019年5月16日). 2019年11月24日閲覧。
- ^ “Big Changes Coming at Auckland Tuatara for Second Season”. stuff.co.nz (2019年3月5日). 2019年11月24日閲覧。
- ^ “Japanese Phenom Joins Tuatara”. aucklandtuatara.com (2019年9月26日). 2019年11月24日閲覧。
- ^ 清水直行 ニュージーランド野球連盟ゼネラルマネージャー補佐兼U15代表監督 - 在オークランド日本国総領事館 2016年09月16日
- ^ "世界の野球"清水直行 ニュージーランド野球の世界挑戦記「ニュージーランドから日本へ」 - 侍ジャパンオフィシャルサイト 2017年04月13日
- ^ “ニュージーランドプロ野球チームへのトライアウトを開催”. 清水直行official. 2022年12月22日閲覧。
- ^ “NZ唯一のプロ野球チームが日本でトライアウト初開催 清水直行さん「環境面でプラスが多い」”. サンスポ. (2022年10月24日) 2022年12月22日閲覧。
- ^ ロッテ 平沢、酒居、種市の3選手を豪州へ派遣 - デイリースポーツ 2018年10月17日
- ^ 香川・原田、さらなるレベルアップへ豪州プロリーグで武者修行 - デイリースポーツ 2018年11月05日
- ^ “ニュージーランドのプロ野球チーム「オークランド・トゥアタラ(Auckland Tuatara)」が市内でトライアウトを開催しました”. 君津市 (2022年11月2日). 2022年12月22日閲覧。
- ^ http://web.theabl.com.au/news/article.jsp?ymd=20180820&content_id=291171428&fext=.jsp&vkey=news_abl
注釈
関連項目
- ニュージーランド・ブレイカーズ - ニュージーランド・オークランドからオーストラリアNBLに参戦しているプロバスケットボールチーム。
外部リンク
- THE OFFICIAL SITE OF THE AUCKLAND TUATARA (英語)
- オークランド・トゥアタラ (aucklandtuatara) - Facebook
- Auckland Tuatara (@AucklandTuatara) - Twitter
- オークランド・トゥアタラのページへのリンク