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オニアジ

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/07/05 15:25 UTC 版)

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オニアジ
オニアジ M. cordyla
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 条鰭綱 Actinopterygii
: スズキ目 Perciformes
亜目 : スズキ亜目 Percoidei
: アジ科 Carangidae
亜科 : アジ亜科 Caranginae
: オニアジ属 Megalaspis
Bleeker, 1851
: オニアジ M. cordyla
学名
Megalaspis cordyla
(Linnaeus, 1758)
和名
オニアジ(鬼鯵)
英名
Torpedo scad[1]

オニアジ(鬼鯵、学名 Megalaspis cordyla) は、スズキ目アジ科に分類される海水魚の一種。インド太平洋の熱帯・亜熱帯海域に分布するアジで、食用にもなる。1種のみでオニアジ属 Megalaspis に分類されている。

成魚は全長80cm・体重4kgに達するが、通常は45cm程度である。体は紡錘形で前後に細長い。尾柄が長く、第二背鰭の後ろに8-10個、臀鰭の後ろに6-8個の小離鰭がある。側線の湾曲が小さく、第一背鰭の第5棘条下以降は直走する。直走部は全体に亘って幅広い稜鱗(俗称「ぜんご」「ぜいご」)が発達している。眼には脂瞼があり、鰓蓋の上方に黒色斑がある。胸鰭は頭長の1.2倍と長く、臀鰭にも届く[1][2][3]

マアジムロアジメアジ等に似るが、大型になること、尾柄が長く多数の小離鰭が並ぶこと、側線の直走部が長く稜鱗が幅広いことで区別できる[4]。なお英名の"Torpedo scad"は「魚雷のムロアジ」という意味である。

アフリカ東岸・南日本・オーストラリアまでのインド太平洋熱帯海域に分布する。日本近海では、黒潮の影響が強い本州南部まで分布するが、南西諸島以北では稀である[2][3]。沿岸表層性で、群れを作って遊泳する。食性は肉食で、主に小魚を捕食する[1]

定置網、巻き網、刺し網等で漁獲され、食用になる。鹿児島県においてはマアジよりも安価で流通する[3][4]

参考文献

  1. ^ a b c Megalaspis cordyla - Froese, R. and D. Pauly. Editors. 2009. FishBase. World Wide Web electronic publication. version (03/2010)
  2. ^ a b 岡村収・尼岡邦夫監修『山渓カラー名鑑 日本の海水魚』(解説 : 木村清志)1997年 ISBN 4635090272
  3. ^ a b c 西海区水産研究所『東シナ海・黄海のさかな』 - オニアジ(解説 : 岸田周三) 2000年
  4. ^ a b 本村浩之監修 いおワールドかごしま水族館『鹿児島の定置網の魚たち』2008年



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