エピジェネティクスと翻訳後修飾
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/31 15:42 UTC 版)
「ヒストンH3」の記事における「エピジェネティクスと翻訳後修飾」の解説
H3のN末端はヌクレオソームの球状のコアから突出しており、細胞過程に影響を与える翻訳後修飾を受ける。こうした修飾には、リジンやアルギニン残基へのメチル基やアセチル基の付加、セリンまたはスレオニン残基のリン酸化が含まれる。リジン9番残基のジメチル化とトリメチル化は遺伝子の発現抑制やヘテロクロマチンと関係しており(H3K9me2(英語版)とH3K9me3(英語版)を参照)、一方リジン4番のモノメチル化は活発に発現している遺伝子と関係している(H3K4me1(英語版)を参照)。H3のいくつかのリジン残基のアセチル化は、ヒストンアセチルトランスフェラーゼによって行われる。リジン14番のアセチル化はRNAへの転写が活発に行われている遺伝子で一般的にみられる(H3K14ac(英語版)を参照)。
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