エゾチッチゼミとは? わかりやすく解説

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蝦夷ちっち蝉

読み方:エゾチッチゼミ(ezochicchizemi)

チッチゼミ科の昆虫

学名 Melampsalta yezoensis


エゾチッチゼミ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/07/08 11:10 UTC 版)

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エゾチッチゼミ
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
: 昆虫綱 Insecta
亜綱 : 有翅昆虫亜綱 Pterygota
: カメムシ目(半翅目) Hemiptera
亜目 : 頚吻亜目 Auchenorrhyncha
上科 : セミ上科 Cicadoidea
: セミ科 Cicadidae
亜科 : チッチゼミ亜科 Cicadettina
: チッチゼミ族 Cicadettini
: チッチゼミ属 Kosemia
: エゾチッチゼミ
K. yezoensis
学名
Kosemia yezoensis
(Matsumura,1898)
シノニム

Cicadetta yezoensis

エゾチッチゼミ Kosemia yezoensis は、カメムシ目(半翅目)・セミ科に分類されるセミの一種。名前の「蝦夷」(エゾ)のとおり、日本では北海道にのみ分布するセミである。

従来までの分類ではについてはCicadettaであったが、Lee(2008)により、Kosemiaに独立されている[1]

分布

日本(北海道礼文島利尻島)、ロシア(サハリン、南千島、ウスリー、沿海州)、朝鮮半島中国(東北部)に分布する[1]コエゾゼミと同じく、サハリン方面から大昔の日本に移動してきたセミであり、純粋な北方系の昆虫である。日本においてこのような北方系のセミは、本種以外ではコエゾゼミのみである。

なお、このセミは日本で最も冬の寒さに強いセミといわれており、道東の標高の高い地点でも成虫が発生している。このような発生例は、基本的にコエゾゼミについては確認されていない。

形態

全長30-38mm、体長20-28mm、前翅開張58-66mmで、チッチゼミよりも大型になる。

光沢のない黒色の体の中胸背には1対の小さな黄褐色の斑紋がある。チッチゼミとは異なり、前翅のM脈とCuA脈は基部で癒合する[1]

生態

エゾマツダケカンバハルニレナナカマドヤナギ類などのさまざまな樹木にみられる。出現期は8月上旬から9月中旬。早いテンポで「シシシ」または「シュシュシュ」と小さく鳴く。交尾はV字型で行われる。

参考文献

  1. ^ a b c 林正美・税所康正 『日本産セミ科図鑑』 誠文堂新光社2011年2月28日ISBN 978-4-416-81114-6

   



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