エクソシストの役割
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/01 06:49 UTC 版)
このようにエクソシストはカトリック教会の黎明期から存在した役職であるが、その役割は改宗の補助であると考えられる。多神教であるローマの伝統的な信仰から一神教であるキリスト教への転換は決して容易ではなく、その宗旨替えはその人の信ずる価値体系のトータルな変更を伴う。このような場合、人はしばしば重大な精神的危機に見舞われる。その一形態が憑依と呼ばれる狂乱状態であり、エクソシストはこのような人たちの精神の不安を取り去るのを任務としていた。このように当時のローマに多数のエクソシストが存在していたことは、キリスト教がローマ人の間に着実に浸透しつつあったことの紛れもない証である。
※この「エクソシストの役割」の解説は、「エクソシスト」の解説の一部です。
「エクソシストの役割」を含む「エクソシスト」の記事については、「エクソシスト」の概要を参照ください。
- エクソシストの役割のページへのリンク