ウェストモアランド郡_(バージニア州)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > ウェストモアランド郡_(バージニア州)の意味・解説 

ウェストモアランド郡 (バージニア州)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/01 22:40 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
バージニア州ウェストモアランド郡
モントロス町にあるウェストモアランド郡庁舎
郡のバージニア州内の位置
州のアメリカ合衆国内の位置
設立 1653年
郡庁所在地 モントロス
面積
 - 総面積
 - 陸
 - 水

655 km2 (253 mi2)
593 km2 (229 mi2)
60 km2 (23 mi2), 9.29%
人口
 - (2010年)
 - 密度

17,454人
28人/km2 (73人/mi2)
標準時 東部: UTC-5/-4
ウェブサイト www.westmoreland-county.org

ウェストモアランド郡(ウェストモアランドご、: Westmoreland County)は、アメリカ合衆国バージニア州の東部、ノーザンネックに位置するである。2010年国勢調査での人口は17,454人であり、2000年の16,718人から4.4%増加した[1]郡庁所在地はモントロス町(人口384人[2])であり、同郡で人口最大の町はコロニアルビーチ町(人口3,542人[3])である。

歴史

カーター家のプランテーション、ノミニ・ホール、1730年にロバート・カーター2世が建設、土地はロバート・カーター1世がニコラス・スペンサーの相続人から購入

ウェストモアランド郡は1653年にノーサンバーランド郡から分離して、バージニア植民地議会が設立した。当初の領域は北バージニアのアレクサンドリア市アーリントン郡フェアファックス郡プリンスウィリアム郡など、様々な郡や都市となった広大なものだった。1664年、スタフォード郡が設立され、ウェストモアランド郡は現在の領域になった。

ウェストモアランド郡は、初代アメリカ合衆国大統領ジョージ・ワシントン(元のブリッジズクリーク)[4]、第5代アメリカ合衆国大統領ジェームズ・モンロー南軍の総司令官ロバート・E・リーの生まれた地である。1674年、マウントバーノンの地の払下げを受けたニコラス・スペンサー大佐が住んだ所であり、同時に友人のジョン・ワシントン中佐も払下げを受けており、このワシントンがジョージ・ワシントンの先祖だった。スペンサーは植民地委員会の議長、総督代行を務めており、ノーザンネックの領主だったコールペパー男爵家の従弟かつ代理人だった。スペンサーは「ノミニ」と呼んだプランテーションに住み、そのプランテーションは後に「キング」とあだ名されたロバート・カーター1世がニコラス・スペンサーの相続人から購入した。カーターの孫ロバート・カーター3世は1791年からノミニ・ホールの奴隷約500人を自発的に解放し、その土地の多くを与えた。南北戦争以前の北アメリカでは最大の奴隷解放となり、個人が解放した数としてアメリカ史の中でも最大とされている[5]

地理

アメリカ合衆国国勢調査局に拠れば、郡域全面積は253平方マイル (660 km2)であり、このうち陸地229平方マイル (590 km2)、水域は23平方マイル (60 km2)で水域率は9.29%である[6]。ウェストモアランド郡はノーザンネック半島にあり、アメリカ合衆国からアメリカブドウ生産地域として認められたノーザンネック・ジョージ・ワシントン生誕地ワイン生産地域に属している。

隣接する郡

国立保護地域

  • ジョージ・ワシントン生誕地国立記念碑
  • ラッパハノック川バレー国立野生生物保護区(マザーシェドの部分)

人口動態

人口推移
人口
1820 6,901
1830 8,396 21.7%
1840 8,019 −4.5%
1850 8,080 0.8%
1860 8,282 2.5%
1870 7,682 −7.2%
1880 8,846 15.2%
1890 8,399 −5.1%
1900 9,243 10.0%
1910 9,313 0.8%
1920 10,240 10.0%
1930 8,497 −17.0%
1940 9,512 11.9%
1950 10,148 6.7%
1960 11,042 8.8%
1970 12,142 10.0%
1980 14,041 15.6%
1990 15,480 10.2%
2000 16,718 8.0%
2010 17,454 4.4%

以下は2000年国勢調査による人口統計データである。

基礎データ

  • 人口: 16,718人
  • 世帯数: 6,846 世帯
  • 家族数: 4,689 家族
  • 人口密度: 28人/km2(73人/mi2
  • 住居数: 9,286軒
  • 住居密度: 15軒/km2(40軒/mi2

人種別人口構成

年齢別人口構成

  • 18歳未満: 23.0%
  • 18-24歳: 6.3%
  • 25-44歳: 23.9%
  • 45-64歳: 27.8%
  • 65歳以上: 19.0%
  • 年齢の中央値: 43歳
  • 性比(女性100人あたり男性の人口)
    • 総人口: 92.3
    • 18歳以上: 88.9

世帯と家族(対世帯数)

  • 18歳未満の子供がいる: 25.7%
  • 結婚・同居している夫婦: 50.7%
  • 未婚・離婚・死別女性が世帯主: 13.5%
  • 非家族世帯: 31.5%
  • 単身世帯: 26.9%
  • 65歳以上の老人1人暮らし: 13.6%
  • 平均構成人数
    • 世帯: 2.43人
    • 家族: 2.91人

収入

収入と家計

  • 収入の中央値
    • 世帯: 35,797米ドル
    • 家族: 41,357米ドル
    • 性別
      • 男性: 31,333米ドル
      • 女性: 22,221米ドル
  • 人口1人あたり収入: 19,473米ドル
  • 貧困線以下
    • 対人口: 14.7%
    • 対家族数: 11.2%
    • 18歳未満: 21.1%
    • 65歳以上: 12.5%

経済

ウェストモアランド郡の経済は農業、主に酪農業を基盤にしている[7]。観光業も重要な推進力であり、ジョージ・ワシントン生誕地国立記念碑、ロバート・E・リーの生誕地、ストラットフォード・ホール・プランテーションなど歴史のある観光地がある。またコロニアルビーチはギャンブルで著名である。またワシントンD.C.の準郊外地でもある。

ノーザンネック・ジンジャーエールのメーカーであるノーザンネック・コカコーラ・ボトリング社や週刊紙「ウェストモアランド・ニューズ」の発行元がモントロスの町にある。

著名な出身者

ジョージ・ワシントン生誕地国立記念碑
ストラットフォード・ホールの主ファサード、リー家代々の家屋

脚注

  1. ^ Quickfacts.census.gov - Westmoreland County - accessed 2011-12-06.
  2. ^ American FactFinder - Montross, Virginia - accessed 2011-12-06.
  3. ^ American FactFinder - Colonial Beach, Virginia - accessed 2011-12-06.
  4. ^ Marquis, A.N. Company. Who's Who In America, vol. 1:Historical Volume (1607-1896), revised ed., Marquis, A.N. Company., 1967.
  5. ^ Andrew Levy, The First Emancipator: The Forgotten Story of Robert Carter, the Founding Father who freed his slaves. New York: Random House, 2005 (ISBN 0-375-50865-1)
  6. ^ Census 2010 U.S. Gazetteer Files: Counties”. United States Census. 2013年4月13日閲覧。
  7. ^ [1]

外部リンク

座標: 北緯38度07分 西経76度48分 / 北緯38.11度 西経76.80度 / 38.11; -76.80




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ウェストモアランド郡_(バージニア州)」の関連用語

ウェストモアランド郡_(バージニア州)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ウェストモアランド郡_(バージニア州)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのウェストモアランド郡 (バージニア州) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS