ウィリアム・F・バックリーと「ナショナル・レビュー」
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「アメリカ合衆国の保守主義」の記事における「ウィリアム・F・バックリーと「ナショナル・レビュー」」の解説
保守主義概念の最も効果的な組織者かつ提唱者は、1955年に「ナショナル・レビュー」誌を創刊し、目立つ著作家かつメディアの著名人だったウィリアム・F・バックリー・ジュニア(1925年-2008年)だった。その直前まで発行が小部数の多くの雑誌があったが、「ナショナル・レビュー」 は強烈な編集と定期寄稿者の強い集まりの故に、全国的な注目を集め、保守主義運動を形作った。博学で、機知があり、疲れを知らないバックリーは新しい熱狂を生み出した。 バックリーは多岐に渡る著作家集団を集めた。伝統主義者、カトリックの知識人、リバタリアンおよび元共産主義者だった。その中にはラッセル・カーク、ジェームズ・バーナム、フランク・メイアー、ウィルムーア・ケンドール、L・ブレント・ボゼルおよびホイッタカー・チェンバーズがいた。バックリーは雑誌の創刊の言葉で次のように書いていた。 国内で広く意見を集める保守派週刊誌を発行することは、バッキンガム宮殿の壁の内側で王党派の週刊誌を発行するよりも、一瞥して義務以上の仕事に見える保守主義の稜堡であるかのように見える。勿論そうではなくて、「ナショナル・レビュー」は必要以上のものであり、大変異なった理由でそうなのだ。他の誰もそうしそうにない時は、あるいはそれを急かせる者に辛抱できないような時は、止まれと叫び、歴史を横切って立つものである。
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