イ号艦本式缶
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/10/21 14:48 UTC 版)
1900年(明治33年)に老朽化した水雷艇のボイラーの交換用として艦政本部が開発した。英ヤーロー(Yarrow)社が小型艦用に開発したヤーロー式ボイラー(英語版)の改良型で1902年(明治35年)進水の第67号水雷艇に初めて搭載され、春雨型駆逐艦などに搭載された。当初は単に艦本式缶やヤーロー缶と呼ばれていた(後述)。 ヤーロー式ボイラーは三胴式(英語版)の水管ボイラーの一形式であり、上部に大直径の「蒸気ドラム(英語版)(気水胴とも)」という横置きの円筒、下部にそれより小直径の「水ドラム(水胴とも)」という円筒を2本横置きに配置し、互いに多数の伝熱細管で接続した構造をとっていた。横から見ると、丁度、Aの字の頂点に蒸気ドラムが、Aの字の足あたりに水ドラムが置かれた作りをしていた。
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