イリナ・スピールリアとは? わかりやすく解説

イリナ・スピールリア

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2014/11/09 14:16 UTC 版)

イリナ・スピールリア
基本情報
ラテン文字名 Irina Spîrlea
国籍 ルーマニア
出身地 同・ブカレスト
生年月日 1974年3月26日(40歳)
身長 175cm
体重 68kg
利き手
バックハンド 片手打ち
ツアー経歴
デビュー年 1990年
引退年 2000年
ツアー通算 10勝
シングルス 4勝
ダブルス 6勝
生涯通算成績 491勝343敗
シングルス 291勝189敗
ダブルス 200勝154敗
4大大会最高成績・シングルス
全豪 ベスト8(1997)
全仏 4回戦(1994・96・97)
全英 4回戦(1997・98)
全米 ベスト4(1997)
4大大会最高成績・ダブルス
全豪 3回戦(1995・96)
全仏 ベスト8(1995)
全英 3回戦(1995・96・99・2000)
全米 3回戦(1995・96・98)
キャリア自己最高ランキング
シングルス 7位
ダブルス 16位

イリナ・スピールリアIrina Spîrlea, 1974年3月26日 - )は、ルーマニアブカレスト出身の元女子プロテニス選手。右利き、バックハンド・ストロークは片手打ち。最大の武器は片手打ちのバックハンド・スライス(逆回転のボール)で、同僚選手の中でもシュテフィ・グラフを最も敬愛していた。シングルス自己最高ランキングは7位。WTAツアーでシングルス4勝、ダブルス6勝を挙げた。

1990年に16歳でプロ入り。1994年7月にイタリア・パレルモの大会でツアー初優勝を果たし、この年にWTAアワードの「年間最優秀新人賞」を授与された。1996年末に、初めて世界ランキングトップ10位以内に入る。ルーマニア人の女子テニス選手としては、これは1978年全仏オープン優勝者バージニア・ルジッチ以来だった。1996年から1998年まで、スピールリアは世界ランキング16位以内の選手しか出場資格を得られない女子年間最終戦の「チェイス選手権」(当時の名称)に出場した。

1997年にスピールリアは選手経歴の最盛期を迎え、全豪オープンでベスト8に入り、全米オープンで準決勝に進出した。全豪オープンの準々決勝では、当時16歳だった第4シードのマルチナ・ヒンギスに 5-7, 2-6 で敗れる。全米オープンでは第11シードで出場し、2回戦で人気急上昇中だったロシアの16歳アンナ・クルニコワを破り、準々決勝では下降線にさしかかった第2シードのモニカ・セレシュを破って勝ち進む。初めて進出した準決勝では、17歳の黒人少女ビーナス・ウィリアムズと対戦した。ビーナスは当時世界ランキング66位のノーシード選手であったが、この試合でスピールリアは 6-7, 6-4, 6-7 のスコアでビーナスに敗れ、決勝進出を逃した。(テニス4大大会では、全米オープンのみ最終セットでもタイブレークを採用している。)これがスピールリアの4大大会自己最高成績である。この年に、スピールリアは世界ランキングを自己最高の7位に上げた。

1998年全豪オープンで、スピールリアは1回戦でウィリアムズ姉妹の妹セリーナ・ウィリアムズに敗れてしまう。これがセリーナの4大大会デビュー戦だった。この年の5月、全仏オープンの最後の前哨戦にあたる「ストラスブール選手権」で最後のシングルス優勝を飾る。この年はウィリアムズ姉妹やヤナ・ノボトナとの対戦が多くなった。

テニス選手が比較的少ないルーマニアを代表してきたスピールリアだったが、2000年全豪オープン全仏オープンウィンブルドンですべて1回戦敗退に終わる。ウィンブルドンでの1回戦敗退を最後に、26歳で現役を引退した。

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