イランのアフラとの関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/24 15:09 UTC 版)
アスラという語はイランにおけるアフラの同系語である。『リグ・ヴェーダ』におけるミトラ・ヴァルナの併称はアヴェスターにおけるミスラとアフラの併称と関係があり、ヴェーダにおいて実際ヴァルナはとくにアスラの称号をもってよばれることが多い:196。インドでは後にアスラがデーヴァに対立する否定的存在となったのに対し、イランでは逆にデーヴァに対応するダエーワが悪神とされ、アフラの方がアフラ・マズダーのように最高神とされている。両者の関係がインドとイランで逆であることが何らかのインドとイランの対立関係を反映すると考える余地はあるものの、『リグ・ヴェーダ』でまだアスラが悪神になっていないために困難がある。
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