イマージュ (小説)とは? わかりやすく解説

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イマージュ (小説)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/01 07:29 UTC 版)

『イマージュ』: L'Image)は、カトリーヌ・ロブ=グリエがジャン・ド・ベールの筆名で1956年に発表した小説。

概要

パリを舞台に、主人公ジャンと、写真家クレール、その「モデル」アンヌの3人によって展開される、倒錯と女性の性を描いた性愛文学

下記の10章から構成されている。また、冒頭にはポーリーヌ・レアージュが序文を寄せている。

  • X…家の夜のパーティ
  • バガテル庭園の薔薇
  • お茶と、その結果
  • 偽りの行動
  • 写真
  • 贖罪の供物
  • 試着
  • 浴室にて
  • ゴチック様式の部屋
  • すべてがもとどおりになる

 (章題は榊原訳による)

作者「ジャン・ド・ベール」

この作品は、主人公の名前でもあるジャン・ド・ベール (Jean de Berg) という筆名で発表された。『O嬢の物語』の発表から間もなかったため、正体が誰であるか議論を呼んだ。評論家ジャン・ポーラン、『O嬢の物語』の作者レアージュ、その他フランス文壇の大物の名前が挙げられた。後に、発表後に小説家アラン・ロブ=グリエと結婚した女優カトリーヌ・ロブ=グリエの作であることが明かされた。

映画

1975年に、『イメージ』 (The Image)の題で映画化された。89分、監督はラドリー・メツガー。原作に沿った10章から構成される。

日本語訳

なお行方訳は、牧神社を経営していた菅原孝雄が、後年の著書『本の透視図 その過去と未来』(国書刊行会、2012年)で、自身の訳者としてのペンネームだったことを明らかにした。後年に電子書籍版(KADOKAWA)が再刊された。

作者名の主な表記は「ジャン・ド・ベルグ」である。

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