イソシアヌル酸とは? わかりやすく解説

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シアヌル酸

分子式C3H3N3O3
その他の名称シアヌル酸、イソシアヌル酸、Cyanuric acid、Isocyanuric acid、1,3,5-Triazine-2,4,6(1H,3H,5H)-trione、プソイドシアヌル酸、Pseudocyanuric acid、1,3,5-Triazine-2,4,6-triol、Hexahydro-1,3,5-triazine-2,4,6-trione、s-Triazine-2,4,6-triol、2,4,6-Trihydroxy-1,3,5-triazine
体系名:1,3,5-トリアジン-2,4,6(1H,3H,5H)-トリオン、1,3,5-トリアジン-2,4,6-トリオール、ヘキサヒドロ-1,3,5-トリアジン-2,4,6-トリオン、s-トリアジン-2,4,6-トリオール、2,4,6-トリヒドロキシ-1,3,5-トリアジン


シアヌル酸

(イソシアヌル酸 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/08 14:36 UTC 版)

シアヌル酸
識別情報
CAS登録番号 108-80-5 
PubChem 7956
ChemSpider 7668 
KEGG C06554
RTECS番号 XZ1800000
特性
化学式 C3H3N3O3
モル質量 129.07 g/mol
外観 白色結晶性粉末
密度 2.5 g/cm3
融点

320–360 °C(分解)

への溶解度 0.27 g/100 ml (25 °C)
危険性
安全データシート(外部リンク) ICSC 1313
関連する物質
関連するトリアジン シアヌル酸フッ化物
シアヌル酸塩化物
シアヌル酸臭化物
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

シアヌル酸(シアヌルさん、cyanuric acid)とは、尿素を原料として製造される有機化合物IUPAC系統名は 1,3,5-トリアジン-2,4,6-トリオール。分子式は C3H3N3O3、無色の固体。

互変異性

シアヌル酸は以下のように、トリオン構造(下図右、イソシアヌル酸)との互変異性を持つ。

シアヌル酸との互変異性

合成法

尿素を無触媒で約200℃に加熱することにより、アンモニアを発生させながらシアヌル酸、アンメリンアンメリドなどからなる粗製シアヌル酸が合成される。これを無機強酸塩酸硫酸硝酸など)で化学反応処理することにより、アンメリン、アンメリドをシアヌル酸に変換して高純度のシアヌル酸を製造する。

用途

シアヌル酸はそのままで使用されることはほとんどなく、大半が塩素と反応させて塩素化シアヌル(トリクロロイソシアヌル酸)として使用される。塩素化シアヌルはプールなどの殺菌剤として使用される。 他の用途としては量は少ないが、各種中間体の原料、メラミンと反応させて、メラミンシアヌレートの原料などとして使用されている。




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