イスラムのタイル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 05:28 UTC 版)
中世のイスラムのタイルの特徴は六角形や八角形など正方形以外の様々な形がある事と、ラスター彩と呼ばれる金属的な輝きを持つ絵付けである。アラベスクや幾何学紋様、コーランの字句などが主なモチーフとされている。14世紀以降にはクエルダ・セカ様式、クエンカ様式と呼ばれる新しい技法を使ったタイルが急速に広まり、その影響はイベリア半島まで及んでいる。 15-16世紀には「イズニクウェア」と呼ばれる伝統的なのアラベスク模様より写実的な図柄の彩色陶器が流行した。17世紀には需要の低下とともにイズニクウェアが没落し、キュタヒヤがタイル産地として取って替わったが、盛期のイズニクウェアの美術水準に及ぶことはなかった。
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