イグナツ・パウル・ヴィタリス・トロクスラー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/30 03:58 UTC 版)
「人智学」の記事における「イグナツ・パウル・ヴィタリス・トロクスラー」の解説
19世紀初頭には、スイスの医師であり哲学者でもあるイグナツ・パウル・ヴィタリス・トロクスラー(1780年-1866年)が「人智学」という概念を用い、それを著作『生智学の要素』(1806年)にて生智学(独: Biosophie, ビオゾフィー)〔βίος/bios:生命 + σοφία/sophia:叡智〕に分類した。生命哲学の、そしてまた何よりもトロクスラーに学んだ自然哲学者シェリングの先駆者という意味において、生智学は「自己認識を通して得る本性認識」を意味している。トロクスラーは人間本性に関する認識のことを人智学と呼んだ。かれに従えば、全ての哲学は人智学にならなければならず、また、全ての哲学は同時に本性認識でなければならない。それは「本来的な人間」に基づいた「客観化された人間学」(objektivierte Anthropologie) と考えられた。必然的に神と世界は、人間本性において神秘的過程を通して統一されるのである。
※この「イグナツ・パウル・ヴィタリス・トロクスラー」の解説は、「人智学」の解説の一部です。
「イグナツ・パウル・ヴィタリス・トロクスラー」を含む「人智学」の記事については、「人智学」の概要を参照ください。
Weblioに収録されているすべての辞書からイグナツ・パウル・ヴィタリス・トロクスラーを検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。
全ての辞書からイグナツ・パウル・ヴィタリス・トロクスラーを検索
- イグナツ・パウル・ヴィタリス・トロクスラーのページへのリンク