アントワネットとの関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/02 03:14 UTC 版)
「オスカル・フランソワ・ド・ジャルジェ」の記事における「アントワネットとの関係」の解説
最初からマリー・アントワネットに尽くしているかのように映るが、彼女が嫁いできた当初は特に肩入れしておらず、宮廷で自由に振る舞う彼女を見てその行く末に不安を感じていた。また、ルイ15世の娘たちに唆されたアントワネットがデュ・バリー伯夫人と激しく対立した際は、同盟の破綻による戦争の危機というフランスの一大事の元凶になる可能性があったにもかかわらず、どちらにも味方せず他人事として捉えていた。しかし、オスカルの人気に目を付けたデュ・バリー伯夫人と、彼女に対抗心を抱くアントワネットが、同時にオスカルの母・ジョルジェットを侍女にと願い出たことで、2人の諍いに自身と家族が巻き込まれてしまう。 しかし、フランスとオーストリアの同盟破綻を防ぐためデュ・バリー伯夫人に声をかけざるを得なくなったアントワネットが、フランス王室は娼婦に敗北したと涙を流す姿を見て、彼女の誇り高い心に感動し生涯の忠誠を誓った。母親が巻き込まれる形でアントワネットに深く関わったことで、初めて真の意味でアントワネットをフランスの女王だと認識する。終生の忠誠を誓うが、国家と国民のために有益であるか否かがオスカルの価値基準の根本であったため、民衆の苦しみを知ろうとしないアントワネットと袂を分かつことになる。
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