アンガラー_(レーダー)とは? わかりやすく解説

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アンガラー (レーダー)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/27 06:59 UTC 版)

MR-310U「アンガラーM」
グレミャーシチイ」搭載機。
種別 3次元レーダー
開発・運用史
開発国 ソビエト連邦
就役年 1963年 (MR-310U)
送信機
周波数 Sバンド
送信尖頭電力 1.5 MW
アンテナ
形式 パラボラアンテナ×2基
(バック・トゥ・バック配置)
直径・寸法 6.86 m×1.52 m
ビーム幅 1度程度
走査速度 6〜12 rpm
方位角 全周無制限
仰俯角 55度
探知性能
探知距離 180 km (97 nmi)
その他諸元
重量 10 t
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MR-310「アンガラー」ロシア語: МР-310 «Ангара»: MR-310 "Angara")は、ソビエト連邦で開発された捜索レーダーソ連海軍において、艦載用の対空捜索レーダーとして装備化された。NATOコードネームヘッド・ネット: Head Net)。

初期型のMR-310「アンガラーA」(МР-310 «Ангара-А»; NATO名「ヘッド・ネットA」)は、横長のパラボラアンテナを1基のみ備える2次元式の捜索レーダーであり、1957年に登場した[1]

その後、1963年に登場したMR-310U「アンガラーM」(МР-310У «Ангара-М»; NATO名「ヘッド・ネットC」)は、MR-310をもとにして、その背面に30度傾けてもう1つのアンテナを設置するというバック・トゥ・バック配置を採用した。これによって、2つのアンテナによる探知の方位角の差をもとに目標高度を算出することで、擬似的に3次元レーダーとしての運用が可能となっている。ただしビーム走査によって高角測定を行う電子走査式の3次元レーダーと比べると、性能的には劣るものであった[2]

1970年代半ば以降は新型のフレガートが搭載されるようになったことから、搭載艦の退役とともに、本機の運用は順次に終了しつつある。

搭載艦艇

1等艦(巡洋艦
2等艦(駆逐艦フリゲート
補助艦

参考文献

関連項目




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