アンガマン・バスとは? わかりやすく解説

アンガマン・バス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/24 16:19 UTC 版)

アンガマン・バス株式会社
Ungermann-Bass K.K.
種類 株式会社
市場情報 未上場
略称 UBKK
本社所在地 日本
東京都
設立 1983年1月
業種 情報・通信業
事業内容 LAN製品の輸入、販売、保守
代表者 (設立時)代表取締役社長 大嶋章禎
決算期 12月末日
主要株主 Ungermann-Bass, Inc.
主要子会社 ネットワンシステムズ株式会社
松下ネットワン株式会社
外部リンク http://www.ubkk.co.jp
(現在は存在しない)
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アンガマン・バス(英訳社名:Ungermann-Bass K.K.)は、かつて存在したアメリカ合衆国 Ungermann-Bass, Inc.の日本法人である。

概要

1983年(昭和58年)1月、Ungermann-Bass, Inc.の日本法人として、大嶋章禎(現在はアライドテレシスホールディングス代表取締役社長)によって設立。同社のイーサネットスイッチ、LANカード(NIC)等の輸入、国内販売を行っていた。

1988年には三菱商事との合弁でネットワンシステムズ株式会社を設立、1989年には松下電工(のちのパナソニック電工)との合弁で松下ネットワン株式会社(のちにパナソニックESネットワークスを経て、現・パナソニックEWネットワークス)を設立した[1]。ネットワンシステムズ、松下ネットワンの社名は、Ungermann-Bass.Incが開発したルーティングプロトコル・UB Net/Oneに由来する。

1993年、UBネットワークス株式会社(英文社名:UB Networks k.k.)に社名変更。しかし、1997年に米UB Networks, Inc.がフランスの通信システム・装置メーカーであるアルカテル(現・アルカテル・ルーセント)に買収され、日本法人は清算、解散した。

沿革

  • 1983年昭和58年)1月 - アンガマン・バス株式会社を設立。
  • 1988年(昭和63年)‐ 三菱商事との合弁でネットワンシステムズ株式会社を設立。
  • 1989年平成元年)- 松下電工(のちのパナソニック電工)との合弁で松下ネットワン株式会社(現・パナソニックESネットワークス)を設立。
  • 1993年(平成5年)- UBネットワークス株式会社に社名変更。
  • 1997年(平成9年)‐ 仏アルカテル(現・アルカテル・ルーセント)による親会社の買収に伴い、日本法人は清算され、解散。

技術

  • UB Net/One(Ungermann-Bass Net/One)
    • Ungermann-Bass.Incの開発したルーティングプロトコル。エンドノードとXNSを使って通信し、helloパケットとpath-delayメトリックを用いる。通常のXNSノードとは異なる方法でXNSプロトコルを利用する。
  • PC-NIUシリーズ
    • PCの拡張スロットに挿入するLANボード。PC-NIU発売当時のPCに使われていたCPUはi8086からi80286程度の処理能力が低いものであり、TCP/IPなどのLANプロトコルの処理をPC搭載のCPUで処理することによるアプリケーションの処理速度低下が著しかった。これを解決するためにPC-NIUではボード自体にi80286CPUを搭載し、LANプロトコルの処理を行わせていた。
    • CPUを搭載したことにより、PC-NIU自体の消費電力が大きくなり、拡張スロットの電源供給能力が低いNEC社製PC-9801シリーズではPC-NIUが2スロット分の電力を消費する結果となった。全てのスロットに拡張ボードを挿入して使用するためには、PC-NIUに別売りの外部電源ユニットを接続する必要があった。

関連項目

外部リンク

脚注

  1. ^ 米国 Ungermann-Bass, Inc.のネットワーク機器の国内製造合弁会社として設立された。 - 旧松下ネットワークオペレーションズ 鈴江啓宏社長インタビュー




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