アレクサンドル・ゴリアとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > アレクサンドル・ゴリアの意味・解説 

アレクサンドル・ゴリア

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/26 05:13 UTC 版)

アレクサンドル・ゴリア
Alexandre Goria
基本情報
生誕 1823年1月21日
フランス王国 パリ
死没 (1860-07-06) 1860年7月6日(37歳没)
フランス帝国 パリ
ジャンル クラシック
職業 ピアニスト作曲家

アレクサンドル・エドゥアール・ゴリア(Alexandre Édouard Goria, 1823年1月21日 - 1860年7月6日)は、フランスピアニスト作曲家

生涯

パリに生まれ、1830年11月15日に7歳でパリ音楽院への入学を許可された[1]。彼は音楽院において、ヴィクトル・ドゥルランの下で和声学を学び[1]アルカンフランクの師であるピエール・ジメルマン[2]、並びにマスネの師であったアドルフ=フランソワ・ローラン(Adolphe-Francois Laurent 1796年-1867年)にピアノを師事した。

1834年、ゴリアはピアノコンクールで第2位を獲得し[3]、翌年には12歳で第1位に輝いた[1]。後に彼は音楽院のコンクールにおいてコレペティートルを務めている[4]1839年に教育課程を修了した彼は、教育活動に従事するとともに様々なピアノ作品によって音楽界で知られた存在となっていく。

ゴリアはウィーンに居住していた一時期、ボヘミアの作曲家であるカール・チェルニーと親しい間柄となり[5]、またアメリカの作曲家であるルイス・モロー・ゴットシャルクとも親交を築いた。ゴットシャルクは『バナナの木英語版』をゴリアへ献呈している[6]。彼はスペイン女王から勲章[注 1]を授与された[7]

ゴリアの作品はサロン風のピアノ曲が主である。総数は100曲以上になり、練習曲、幻想曲、奇想曲、演奏会用楽曲、夜想曲、ポルカ、マズルカ、子守唄、バラード、夢想曲などがある。中でも名高いのは『演奏会用練習曲』 Op.7、『若い娘の嘆き』などの劇場作品に基づくピアノのための幻想曲、そしてシューベルトや他の作曲家のリートの編曲作品である。

ゴリアはパリで死去した。

関連項目

脚注

注釈

  1. ^ 訳注:1771年9月19日カルロス3世によって創設されたOrder of Charles III

出典

  1. ^ a b c Brofeldt, Hans. “Alexandre Édouard Goria”. Piano Music for the Left Hand Alone. Left-hand-brofeldt.dk. 2012年7月18日閲覧。
  2. ^ Brown, James Duff. “Ebooks of the author James Duff Brown”. GORIA (Alexandre Edouard). Ebooksread.com. 2012年7月18日閲覧。
  3. ^ (フランス語) Fétis, François-Joseph (1869). Biographie universelle des musiciens et bibliographie génèrale de la musique, Vol. 4. Firmin-Didot. pp. 60. https://books.google.co.jp/books?id=JcQPAAAAYAAJ&pg=PA60&lpg=PA60&dq=%22Pianiste+et+compositeur%22+Goria&redir_esc=y&hl=ja#v=onepage&q=%22Pianiste%20et%20compositeur%22%20Goria&f=false  OCLC 174729129
  4. ^ (フランス語) Emile Marco de Saint-Hilaire, Joseph Louis Hippolyte Bellangé, E Lamy (1847). Histoire anecdotique, politique et militaire de la Garde impériale. Paris: E. Penaud. pp. 4. https://books.google.co.jp/books?id=nxQ7AAAAcAAJ&pg=PA4&dq=%22Alexandre+Goria%22&redir_esc=y&hl=ja#v=onepage&q=%22Alexandre%20Goria%22&f=false  OCLC 504448737
  5. ^ Lemoine, Henry. “Czerny, Carl: Nocturnes”. Éditions Henry Lemoine. 2012年7月17日閲覧。
  6. ^ Starr, S. Frederick (2000). Louis Moreau Gottschalk. University of Illinois Press. pp. 87. ISBN 025-206-876-9. https://books.google.co.jp/books?id=KupZP6mVfC0C&pg=PA87&lpg=PA87&dq=%22Alexandre+Goria%22&redir_esc=y&hl=ja#v=onepage&q=%22Alexandre%20Goria%22&f=false 
  7. ^ (フランス語) Gazette Musicale (1857). Gazette Musicale de Paris. Paris: Gazette Musicale de Paris. pp. 125. https://books.google.co.jp/books?id=HO8sAAAAYAAJ&pg=PA125&dq=La+brise+Alexandre+Goria&redir_esc=y&hl=ja#v=onepage&q=La%20brise%20Alexandre%20Goria&f=false  OCLC 11734782

外部リンク





英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「アレクサンドル・ゴリア」の関連用語

アレクサンドル・ゴリアのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



アレクサンドル・ゴリアのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのアレクサンドル・ゴリア (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS