アリス・リマソールとは? わかりやすく解説

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アリス・リマソールFC

(アリス・リマソール から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/14 04:39 UTC 版)

アリス・リマソールFC
原語表記 Άρης Λεμεσού
愛称 Ελαφρά Ταξιαρχία (軽旅団)
クラブカラー    
創設年 1930年
所属リーグ キプロス・ファーストディビジョン
所属ディビジョン 1部
ホームタウン リマソール
ホームスタジアム アルファメガ・スタジアム
収容人数 10,700
監督 アレクセイ・シュピレフスキー英語版
公式サイト 公式サイト
ホームカラー
アウェイカラー
サードカラー
テンプレート(ノート)サッカークラブPJ

アリス・リマソールFCギリシア語: Άρης Λεμεσού, 英語: Aris Limassol)は、キプロスリマソールをホームタウンとするサッカークラブである。

創設は1930年で、リマソールで最も歴史のあるサッカークラブの1つである。クラブには他にバスケットボール卓球チェス等の部門がある。

歴史

キプロスサッカー協会の創設メンバーの1つであるアリス・リマソールは、キプロス・ファーストディビジョンの最初の5シーズンに参戦し、順位は5~7位だった。クラブは財政難のため1939年に活動を停止したが、1952年に2部に復帰した。1954年にファーストディビジョンに昇格したが、最下位に終わり降格した。翌シーズンは2部で優勝し、再び昇格した。

1960年代にはファーストディビジョンで最も弱いチームの1つであり、1969-70シーズンには最下位となり降格し、2年間2部リーグで過ごした。その後状況は改善し、1976-77シーズンと1978-79シーズンはファーストディビジョンで4位となった。1981年に最下位に終わり再び降格したが、翌シーズンに2部を準優勝し昇格した。1989年にはキプロス・カップの決勝に進出したが、AELリマソールに敗れ優勝を逃した。翌年、1975年のバロンドールに輝いたオレグ・ブロヒンと契約した。シーズン終了後、ブロヒンは現役を引退した。

1993年の降格後、アリスはクラブ史上3度目となる2部優勝を果たした。1997年から2006年まで、チームは毎年1部と2部を行き来した。2006-07シーズンになんとか1部残留を果たしたことでこの状況に終止符が打たれたが、翌シーズンは再び降格となった。その後も降格と昇格を繰り返すシーズンが続いたが、2015-16シーズンは10位で辛うじて残留した。このシーズンは、アリスが全試合に6人以上のキプロス人選手が出場した唯一のチームだった。2017-18シーズン後に降格し3シーズンを2部で過ごした後、2020-21シーズンに再び昇格した。

2021年夏、ロシア人投資家ウラジミール・フェドロフとともに、アリスの新時代が始まった。彼はアリスをキプロスの強豪クラブの一角とすることを目指した。翌シーズン、アリスはリーグで4位となり、UEFAヨーロッパカンファレンスリーグ 2022-23の出場権を獲得した。欧州デビュー戦は予選2回戦のネフチ・バクー戦で、ホームの第1戦は2対0で勝利したものの、第2戦は0対3で敗れ敗退した。

アリスのこれまでの最大の成功は2022-23シーズンに起こり、チームは史上初めてファーストディビジョンで優勝し、2023-24シーズンのチャンピオンズリーグ予選ラウンドへの出場権を獲得した[1]。このシーズンはGKのヴァナ、チーム得点王のアレクサンドル・ココリンを含む4人がベストイレブンに選出された。また、アレクセイ・シュピレフスキー監督が最優秀監督に選ばれた[2]

現所属メンバー

2023年7月14日現在

注:選手の国籍表記はFIFAの定めた代表資格ルールに基づく。

No. Pos. 選手名
1 GK ヴァナ
2 DF アブデルジャリル・メディウブ
3 DF カジュー
4 DF イスマエル・ヤンダル
6 DF エリック・ボアキエ
7 MF レオ・ベングトソン
8 MF モーガン・ブラウン
10 MF マティヤ・スポリアリッチ
11 FW マリウシュ・ステピンスキ
12 DF アンドレアス・ディミトリウ
14 FW ヤニック・ゴミス
16 GK ランディング・バジ
19 DF ママドゥ・サネ
20 DF スティーブ・ヤゴ
21 FW ミフラリ・マヤンベラ
22 MF ヴェリコ・ニコリッチ
23 MF カロル・ストルスキ
No. Pos. 選手名
24 MF ジャン・マルク・ロウコウ・コナン
30 DF アレックス・ムケトゥ=ムスンダ
31 DF フランツ・ブロルソン
37 MF ユリウス・セーケ
38 GK ミハリス・ソフロニウ
66 FW ジェーデン・モントノア
72 DF スロボダン・ウロシェヴィッチ
77 FW オスマン・コロマ
78 GK コンスタンディノス・クリソストム
80 FW シャヴィー・バビッカ
88 FW アルチョム・シュマンスキー
90 GK エリナス・ソフロニウ
97 MF イヴァン・パンコフ
-- DF オデラ・ピーター・オフォルナドゥ
-- MF アレックス・オポク・サルフォ
-- FW ラシード・ユスフ

タイトル

欧州の成績

シーズン 大会 ラウンド 対戦相手 ホーム アウェー 合計
2022-23 ヨーロッパカンファレンスリーグ 予選2回戦 ネフチ・バクー 2-0 0-3 2-3
2023-24 チャンピオンズリーグ 予選2回戦 BATEボリソフ 6-2 5-3 11-5
予選3回戦 ラクフ 0-1 1-2 1-3
ヨーロッパリーグ プレーオフ スロヴァン・ブラチスラヴァ 6-2 1-2 7-4
グループC スパルタ・プラハ 1-3 2-3 4位
レンジャーズ 2-1 1-1
ベティス 0-1 1-4

歴代監督

  • タデウシュ・クラウス 1976-80, 1983-85
  • アンドレアス・ミハエリデス 1986-91
  • イェジー・エンゲル 1997
  • ミレンコ・シュポリャリッチ 2004-05
  • アンドレアス・ミハエリデス 2006-07
  • ヘンク・ハウワールト 2007
  • ミハイ・ストイキツァ 2007-08
  • アキス・アギオマミティス 2008-09
  • マリオス・コンスタンティノウ 2009-10
  • ステファン・デモル 2010
  • ドゥシャン・ミトシェヴィッチ 2010-12
  • デメトリス・イオアヌ 2012-13
  • トン・カーネン 2013-14
  • ギオルゴス・ポリヴィウ 2014
  • アキス・アギオマミティス 2014-15
  • オイゲン・ネアゴエ 2015-16
  • コスタス・カヤファス 2016
  • タリス・テオドリディス 2016
  • フレデリク・ファンデルビースト 2016-17
  • ニコラス・マルティデス 2017
  • ヤニス・クリストプーロス 2017-18
  • ニコス・パナイオトゥ 2018
  • クリシス・ミハエル 2018-2019
  • ニコラス・マルティデス 2019
  • リアソス・ロウカ 2019-2022
  • アレクセイ・シュピレフスキー 2022-

歴代所属選手

脚注

  1. ^ Solutions, BDigital Web. “Πρωταθλητής Κύπρου ο Άρης!”. 24sports.com.cy. 2023年7月24日閲覧。
  2. ^ Βραβεία ΠΑΣΠ: Ο MVP της σεζόν, ο καλύτερος προπονητής και η κορυφαία ενδεκάδα | AlphaNews.Live” (ギリシア語). www.alphanews.live. 2023年7月24日閲覧。

外部リンク


アリス・リマソール

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/03/16 14:06 UTC 版)

フリスト・ヨヴォフ」の記事における「アリス・リマソール」の解説

2008年1月4日アリス・リマソールFC10万ユーロ程度移籍金移籍監督構想外になって移籍であったキプロス・ファーストディビジョンでの初出場12日エスニコス・アフナFC戦で、17分にラウレンチュ・ディニチャと交代し初出場14試合出場しエノシス・ネオン・パラリムニFC戦で唯一の得点をあげた。しかしクラブ2部降格したため、相互合意の上契約解除した。

※この「アリス・リマソール」の解説は、「フリスト・ヨヴォフ」の解説の一部です。
「アリス・リマソール」を含む「フリスト・ヨヴォフ」の記事については、「フリスト・ヨヴォフ」の概要を参照ください。

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