アラー事件
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/11 20:16 UTC 版)
「カナダとアメリカ合衆国の関係」の記事における「アラー事件」の解説
2002年9月26日、カナダの法執行部門からの情報で行動したアメリカ合衆国の役人がテロリストとの繋がりがあるという容疑でマーヘル・アラーを拘束した。アラーはカナダとシリアの双方に国籍があり、チュニジアからカナダへの移動中にニューヨーク州を通過していた。 アラーはカナダのパスポートを携行していたが、出生国であるシリアに送還された。そこで1年間以上投獄され、繰り返し拷問を受けた。アメリカ合衆国の役人が彼をシリアに送還すると決めたこと、そこでの投獄と拷問、さらにはアメリカ合衆国とカナダの役人の間の協調範囲が当時のカナダに政治問題になった。 それ以来カナダの役人はアラーが如何なる形でもテロリズムと関係なかったと発言し、カナダ首相スティーブン・ハーパーはアラーに対して公式謝罪を発し、1,050万カナダドルの慰謝料を払った。それでもアラーはアメリカのテロリスト警戒リストに残ったままである。
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