アマリリス (ヒッペアストルム属) とホンアマリリスの違い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/30 16:02 UTC 版)
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一般に言うアマリリス(ヒッペアストルム属)の多くの種が花期も葉を展開させるのに対し、ホンアマリリスは開花時にはヒガンバナのように地上部に葉がない。(但し冬季に出回る開花処理された球根や植え付け初年度の球根は花茎のみが上がる場合がある) ヒッペアストルム属の花茎がストローのように空洞であるのに対してホンアマリリスはそうではない。 多くのヒッペアストルム属の花は咲き進むと雌しべの先は大きく三裂するが、ホンアマリリスはしない。 前述にあるように、ヒッペアストルム属は中南米原産であるのに対し、ホンアマリリスは南アフリカ原産であり両者ともヒガンバナ科ではあるが縁は遠い。 近年のゲノム解析の結果、ヒッペアストルム属は分布域が重なる中南米原産のゼフィランサス Zephyranthes、ハブランサス Habranthus 等のレインリリー類にもっとも近縁であり、ホンアマリリスは同じく南アフリカに分布の中心があるハマユウ属 Crinum 、ネリネ属 Nerine 、ブルンスビギア属 Brunsvigia などと近縁である。 一般にはヒッペアストルム属との属間交配種はスプレケリア・フォルモシッシマ(ツバメズイセン)Sprekelia formosissima との交配によるヒッペアスケリア属 ×Hippeaskelia (=×Hippeastrelia )が知られているのみであるが、ホンアマリリスにはハマユウ属との交配で得られたアマクリナム属 × Amarcrinum 、ネリネ属との交配でアマリネ属 ×Amarine 、ブルンスビギア属との交配でアマリギア属 ×Amarygia が知られ、園芸植物として出回っている。
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