アマリリスという言葉について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/30 16:02 UTC 版)
「アマリリス」の記事における「アマリリスという言葉について」の解説
「アマリリス(Amaryllis)」という言葉は世界中で広く使われているが、学名を意識して考えるとややこしいことになっている。 一般的な人が「アマリリス」という場合は、冒頭に述べたようにヒッペアストルム属を指すが、Hippeastrum 属であるのに「アマリリス」というのは、かつてアマリリス属 Amaryllis に分類されていた名残である。 また、Amaryllis 属というものがあるのに、Hippeastrum 属の和名をアマリリス属としている場合があり、混乱があるようである。似たような例でペラルゴニウム属 Pelargonium の園芸品種が園芸上では旧属名の「ゼラニウム Geranium 」と呼ばれている。 Amaryllis属の植物、すなわち「本来のアマリリス」とでも言うべきものは、南アフリカ原産のホンアマリリス Amaryllis belladonna(別名アマリリス ベラドンナ、ベラドンナリリー、ネイキッドレディー)とアマリリス パラディシコラ A. paradisicola の2種しかない、ホンアマリリスは日本には明治時代末期に渡来しており、現在ではヒッペアストルム属のものに比べるとほんの僅かではあるが原種及び数種の園芸品種が夏植え球根として販売されている。 又、一般的にいうアマリリス(ヒッペアストルム属)にもヒッペアストルム ベラドンナ Hippeastrum 'Belladonna' という園芸品種が存在しアマリリス ベラドンナ Amaryllis 'Belladonna'の名前で販売されているので、余計にややこしい。
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