アヌシー湖とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > アヌシー湖の意味・解説 

アヌシー‐こ【アヌシー湖】


アヌシー湖

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/28 00:38 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
アヌシー湖
所在地 フランス オート=サヴォワ県
位置 北緯45度51分04秒 東経6度10分20秒 / 北緯45.85111度 東経6.17222度 / 45.85111; 6.17222
面積 27.59 km2
周囲長 38 km
最大水深 82 m
平均水深 41.5 m
貯水量 1.125 km3
水面の標高 446.80 m
成因 氷河湖
淡水・汽水 淡水
湖沼型 貧栄養湖
透明度 7.1 m
プロジェクト 地形
テンプレートを表示

アヌシー湖Lac d'Annecy)は、フランスオート=サヴォワ県にある。世界屈指の透明度で知られ、またスイスにまたがるレマン湖のうちフランス領有部分を除けば、ブルジェ湖に次ぐ国内第2の湖でもある。

アヌシー湖はおよそ18000年前、大アルプス氷河の融解にともなって形成された。水源としては、周辺の山々に発するイール川、オー・モールト川、ロードン川、ボルネット川、ビオロン川等の複数の小河川が流入するほか、水深82m地点の湖底にあるブビオ湧水からも水が滾々と湧き出している。

湖の東西は山地に挟まれている。東のボルヌ山地には、標高2351mのトゥルネット峰を筆頭に、ダン・ドゥ・ランフォン峰、ヴェイリエール山、バロン山があり、西のボージュ山地にはセムノ峰やロック・デ・ブー峰がそびえ立つ。一方北側にはアヌシーやアヌシー=ル=ヴューといった市街地が広がり、南側はブ・デュ・ラックへ続く峡谷がファヴェルジュ方面に延びている。

湖からはティウー運河とヴァッセ運河が引かれ、豊富な湖水が流されている。これらは後に合流してアヌシーの北西1500mでフィエール川に注ぎ、さらにはローヌ川に至る。1960年代に始まる環境規制により保全されたアヌシー湖は非常に魅力的な観光地であり、様々な水上スポーツのメッカとして高い知名度を誇る。

基本データ

形状
北西のアヌシーから南東のブ・デュ・ラックまで延びる面積27.59km2の細長い湖で、中途が括れた落花生型をしている。周囲長は38kmで、全長は14.6km。全幅は最狭部がデュアン-ロック=ドゥ=シェール間の800m、最広部がヴェリエ=デュ=ラック-セヴリエ間の3350m。
水深
水深80.2mの最深部は湖の北西部、ピュイヤ沿岸に位置する。ここの水深20mから25m地点の湖底に楕円形の漏斗状地形があり、ブビオ湧水の噴出口となっているためである。ここを除いた最大水深はグラン・ラック(北湖)で64.7m、プティ・ラック(南湖)で55.2m。なお平均水深は41.5mである。
流入・流出
湖水の供給源は主に7本の小河川とブビオ湧水である。ティウー運河からの流出は毎秒8m3(年間2.6億m3)で、渇水時には毎秒4m3、増水時には40m3となる。蒸発量は平年で1500万m3であり、湖水滞留期間はおよそ4年である。なおトゥールとピュイヤに取水場があり、年間1000万m3もの水が採取されている。

アヌシー湖に近接するコミューン

  • アヌシー (Annecy)
  • アヌシー=ル=ヴュー (Annecy-le-Vieux)
  • ドゥサール (Doussard)
  • デュアン (Duingt)
  • ラテュイール (Lathuile)
  • マントン=サン=ベルナール (Menthon-Saint-Bernard)
  • サン=ジョリオ (Saint-Jorioz)
  • セヴリエ (Sévrier)
  • タロワール (Talloires)
  • ヴェリエ=デュ=ラック (Veyrier-du-Lac)


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「アヌシー湖」の関連用語

アヌシー湖のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



アヌシー湖のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのアヌシー湖 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS