アトランティック・エアウェイズ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/13 22:26 UTC 版)
| ||||
| ||||
設立 | 1987年11月 | |||
---|---|---|---|---|
保有機材数 | 6 | |||
就航地 | 10都市 | |||
本拠地 |
![]() | |||
代表者 | Magni Arge | |||
売上高 |
![]() | |||
営業利益 |
![]() | |||
純利益 |
![]() | |||
外部リンク | http://www.atlantic.fo |
アトランティック・エアウェイズ(Atlantic Airways)は、デンマーク領フェロー諸島の航空会社である。
概要
ハブ空港はフェロー諸島のヴォーアル空港である。欧州各地とフェロー諸島を結ぶ定期便を運航している。
航空券の座席予約システム(CRS)は、アマデウスITグループが運営するアマデウスを利用している。 [2]
歴史
1987年にフェロー諸島自治政府とデンマークのCimber Airとの共同出資で設立。Cimber Airは航空会社の運営に関する分野で同社の立ち上げを支援した。当時Cimber Airはスカンジナビア航空、マースク航空とともに「ダンエア」を結成しており、海外自治領を含むデンマークの国内線はこの会社の名義で構成各社が運航していた。マースク航空はヴォーアル空港とコペンハーゲンを結ぶ路線を運航しており、これと競合する他社の立ち上げを支援するCimber Airの行動は提携に反するものとして、2社の間で紛争となった。
1988年、BAe 146を導入し、フェロー諸島とコペンハーゲンを結ぶ路線の運航を開始した。1989年にはフェロー諸島自治政府の全額出資となり、自治政府は本拠地となるヴォーアル空港に格納庫を建設するなどの支援を行った。滑走路が短く、乱気流や霧が頻繁に発生するヴォーアル空港発着路線の運航は、設立直後の同社には困難の伴うものであり、当初は厳しい経営状況が続いた。
1990年代後半には徐々に路線網を拡大し、1995年にはレイキャヴィークへ、1997年にはオーフスへの路線を開設した。1994年にはそれまで公共交通企業Strandfaraskip Landsinsの一部門SL Helicoptersが行っていた諸島内でのヘリコプター運航業務も移管された。
現在はコペンハーゲン国際空港など欧州各地とを結ぶ路線を運航しているほか、諸島内の離島を結ぶヘリコプター路線やチャーター便も運航している。
運航機材
2024年現在[3][4] 同社運航機はRNP AR 0.1進入方式対応し、立地条件の悪い本拠地ヴォーアル空港での就航率を向上させている[5]。
- A320-214 : 2機(174名)
- A320-251N : 2機(174名)
- アグスタウエストランド AW139 : 2機(15名)旅客便休航日はチャーター及び捜索・救難活動と併用されている[6]。
退役機材
-
BAe 146-200(OY-RCW)旧塗装
-
BAe146-200A(OY-CRG)旧塗装事故機
-
ベル412ヘリコプター(OY-HSR)
就航地
- フェロー諸島
- ヴォーアル空港(本拠地)
- デンマーク
- コペンハーゲン空港
- オールボー空港
- ビルン空港
- ノルウェー
- ベルゲン空港
- アイスランド
- レイキャヴィーク空港(ケプラヴィーク空港は不定期就航)
- イギリス
- エディンバラ空港
そのほか、バルセロナ、パルマ・デ・マヨルカ、グラン・カナリアなどに季節チャーター便を運航。また、運航機材はスカンジナビア航空委託便としてロンドン・ヒースロー空港やアイルランド・ダブリン空港などに飛来することもある。
事故
- アトランティック・エアウェイズ670便オーバーラン事故 - 2006年10月10日、ノルウェーで発生した事故。スポイラーが故障により起動しなかったため、パイロットは緊急ブレーキを起動したが、それによってアンチ・スキッドが解除されてしまい、滑走路が湿っていたため、ハイドロプレーニング現象が起き、機体はオーバーランした。斜面を滑り落ちた後炎上し、乗客4人が亡くなった。
脚注
- ^ a b Designators for Aircraft Operating Agencies, Aeronautical Authorities and Services / Indicatifs des exploitants d’aéronefs et des administrations et services aéronautiques / Designadores de empresas explotadoras de aeronaves, de entidades oficiales y de servicios aeronáuticos / Условные обозначения летно-эксплуатационных агентств, авиационных полномочных органов и служб, Edition No. 156, Montréal: International Civil Aviation Organization, April 2011, p. 1-21.
- ^ “Airlines using Amadeus” (英語). アマデウスITグループ. 2015年9月27日閲覧。
- ^ Planespotters.net Atlantic Airways Current Fleet
- ^ Flightradar24 Atlantic Airways fleet
- ^ 公式Fleet
- ^ 公式Helicopter Fleet
外部リンク
- 公式ホームページ(英語)
- Atlantic Airways (@atlanticairways) - Instagram
アトランティック・エアウェイズ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/11 07:08 UTC 版)
「アトランティック・エアウェイズ670便オーバーラン事故」の記事における「アトランティック・エアウェイズ」の解説
アトランティック・エアウェイズはフェロー諸島の航空会社であり、当時はフェロー諸島政府が所有していた。事故当時、アトランティック・エアウェイズは事故機を含めた5機のBAe 146を保有していた:63。アトランティック・エアウェイズはモルデ近くのガス油田を開発するアケル・ソリューションズと長期の契約を結んでいた。この契約には、ストード空港を経由する、スタヴァンゲル空港からモルデ空港までの便を週に5便運航することが含まれていた。
※この「アトランティック・エアウェイズ」の解説は、「アトランティック・エアウェイズ670便オーバーラン事故」の解説の一部です。
「アトランティック・エアウェイズ」を含む「アトランティック・エアウェイズ670便オーバーラン事故」の記事については、「アトランティック・エアウェイズ670便オーバーラン事故」の概要を参照ください。
固有名詞の分類
デンマークの航空会社 |
フェロー航空 エア・グリーンランド アトランティック・エアウェイズ スターリング航空 マースク航空 |
- アトランティックエアウェイズのページへのリンク