アクタ・ディウルナとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > アクタ・ディウルナの意味・解説 

アクタ・ディウルナ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/09/07 09:27 UTC 版)

アクタ・ディウルナラテン語: Acta Diurna)とは、かつて古代ローマにあった新聞に似た官報の一種で、新聞の起源や「世界最古の新聞」と言われる[1]。「アクタ(Acta)」は「議事録」を意味し[1]、アクタ・ディウルナは「その日その日の議事録」と言う意である[2]。「アクタ・プブリカ(Acta Publica)」や「アクタ・ポプリ(Acta Populi)」などの別名もあるが、単に「アクタ」や「ディウルナ」と呼ばれた[2]。「ディウルナ」は後に「ジャーナリズム」の語源になったことで知られる[3]

白塗りの板に文字が刻まれた掲示板のようなものであったとされ、元老院の議事を中心として法廷記事や一般市民の出生・死亡などのニュースを取り混ぜてローマ市民に公示された[2]

五賢帝時代の歴史家政治家ガイウス・スエトニウス・トランクィッルスの『十二皇帝伝英語版』によるとガイウス・ユリウス・カエサル執政官(コンスル)に就任した紀元前59年に、「アクタ・セナトゥス英語版」と共にカエサルの命令によって定期的に発行されたとされる[2]。アクタ・セナトゥスは特に元老院の議事や議決を記載したもので、アウグストゥスの時代に禁止令が出されている。

明らかではないが、アクタ・ディウルナは330年頃には実態を失っていたとされる[1]

脚注

[脚注の使い方]

参考文献




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「アクタ・ディウルナ」の関連用語

アクタ・ディウルナのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



アクタ・ディウルナのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのアクタ・ディウルナ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS