ガーシュウィン:「アイ・ゴット・リズム」変奏曲
英語表記/番号 | 出版情報 | |
---|---|---|
ガーシュウィン:「アイ・ゴット・リズム」変奏曲 | "I got rhythm" variations | 作曲年: 1934年 |
作品解説
「リズムを感じる。音楽が聴こえる。好きなひともいる。あと何が要るの?」
《ガール・クレイジー》の中で歌われ、1993年には同タイトルのブランニュー・ミュージカルがブロードウェイで発表されていることも手伝って、ガーシュウィンのメロディの中でも特に親しまれている。冒頭の歌詞にあるように楽しさ、嬉しさが溌剌と歌われており、例えばエセル・ウォータース(Vo.)によるレコーディングを聴くとかなり自由なスウィングが効かされている(ベニー・グッドマンらのジャズ・アンサンブルなどにおいても同様である)。
しかし《ジョージ・ガーシュウィン・ソング・ブック》として編纂されたピアノ独奏版では、凡そピアノという楽器に忠実な曲想になっており、冒頭の主題を始めとして全体を通して伝統的とさえいえるクラシック音楽の筆致が見え隠れしていることに気付かされる。スウィング感を排し、楽音に込められた躍動を頼りに進んでいく、という態度はこの管弦楽を交えた変奏曲版にも通じるものがある。
- アイ・ゴット・リズム変奏曲のページへのリンク