アイメとは? わかりやすく解説

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アイメ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/04 01:17 UTC 版)

紋章 地図
(郡の位置)
基本情報
連邦州: ニーダーザクセン州
郡: ヒルデスハイム郡
ザムトゲマインデ: ザムトゲマインデ・ライネベルクラント
緯度経度: 北緯52度04分29秒 東経09度43分24秒 / 北緯52.07472度 東経9.72333度 / 52.07472; 9.72333座標: 北緯52度04分29秒 東経09度43分24秒 / 北緯52.07472度 東経9.72333度 / 52.07472; 9.72333
標高: 海抜 107 m
面積: 21.97 km2
人口:

2,570人(2023年12月31日現在) [1]

人口密度: 117 人/km2
郵便番号: 31036
市外局番: 05182
ナンバープレート: HI, ALF
自治体コード:

03 2 54 013

行政庁舎の住所: Blanke Str. 16
31028 Gronau (Leine)
ウェブサイト: www.sg-leinebergland.de
首長: イェルク・シュティヒノート (Jörg Stichnoth)
郡内の位置
地図

アイメ (ドイツ語: Eime) は、ドイツ連邦共和国ニーダーザクセン州ヒルデスハイム郡に属すフレッケン(比較的大きな町村、以下本項では便宜上「町」と記述する)である。この町はグローナウ (ライネ)市に本部を置くザムトゲマインデ・ライネベルクラントに属している。

地理

位置

アイメは、ヴェーザーベルクラント・シャウムブルク=ハーメルン自然公園の東、ライネベルクラントに位置している。この町はエールツェの南西、グローナウ (ライネ) の西にある。展望塔ツェレ塔があるキュルフ連山が南東に延び、展望塔レーン塔のあるテュスター山が南西にある。

自治体の構成

自治体アイメは、以下の5つのオルツタイル(地区)から構成されている。

地区 人口(人)
Eime アイメ 2068
Deilmissen ダイルミッセン 152
Deinsen ダインゼン 354
Dunsen ドゥンゼン 96
Heinsen ハイゼン 17

人口は、2024年12月31日現在の数値である。

歴史

アイメ町内の最も古い定住の痕跡は、ヴィルヘルム・バルナーによると新石器時代の農場跡で、12世紀から13世紀に放棄された廃村アッスムにある。アイメ地区では、1966年の建設工事によって紀元後200年頃のローマ時代青銅製の桶が発見された[2]

アイメに関する最も古い文献上の記述は1209年に作成され、ヒルデスハイム司教領ドイツ語版英語版の文書録に遺されている。「司教ハルトベルトは、アイメの十分の一税と、3戸分の耕作地および1つの農場をアンドレアス修道会に寄進した。これらは、ボード・フォン・ホムブルクが修道院から240マルクの支払いを受け、(霊的神聖性を帯びるために)一旦司教に進呈した後、司教から修道院に寄進という形で譲渡されたものである。1209年7月24日 ヒルデスハイム」

1550年からアイメはフレッケンの権利を有した。この町は町長と議会を有し、下級裁判権を持ち、聖ミヒャエルの日(9月29日)の後の月曜日に市場を開催する権利を得ていた[2]

アイメでは1565年に初めて学校が開設された。ここには1974年から基礎課程学校が入居していた[2]。基礎課程学校の閉鎖後、この建物はフリースクールとして2019年に開校が計画されていた[3]が、資金調達に失敗して実現しなかった[4]。上級学校は、近隣のグローナウなどにある。

ゲオルク・ヴィルヘルム公1661年にアイメのビール製造業者ギルドに近隣地域での(優先的な)ビール醸造権を与えた[2]1900年6月からアイメ南東に掘削された「フリッシュ・グリュック」鉱山では、1921年までカリ塩が採掘されていた。この鉱山は、生産能力低下のため、1920年代に取り壊された[2]

地名

この町の古い表記には、1146年 Einem1181年 Eynem1183年 Einem1223年 villicum de Eiem1229年 Eym1234年 Bertoldus de Eiem1316年 Hildebrando de Eyme がある。様々な段階での地名の変化が見て取れる。表記は、最初は Einem だったようだ。Einem という地名の背景は、おそらく Egin-hem, Ejin-hem が語源としてあったと推測される。これは「Ago の集落、家」という意味である。この人名は、ゴート語agis古高ドイツ語agi, egi と同根で、「恐怖」を意味する[5]。地名の語尾に -em が付いていることから、600年頃に古ザクセン人の集落がここにあった頃に成立した地名であると考えられる[2]

町村合併

1974年3月1日に行われたニーダーザクセン州の地域再編に伴い、1960年代からザムトゲマインデ・アイメに属していた村ダイルミッセン、ダインゼン、ドゥンゼンがアイメに合併した[6]。同時にアイメは、ザムトゲマインデ・グローナウ (ライネ) の一部となった[2]2016年にこのザムトゲマインデは解消され、アイメはザムトゲマインデ・ライネベルクラントに編入された[7]

住民

人口推移

人口(人) 出典
1885 0702 [8]
1910 1213 -
1925 1162 [8]
1933 1199
1939 1168
1950 2233 [9]
1956 1916
1961 1790 [10]
1970 2179
1973 2197 [11]
人口(人) 出典
1975 2988 ¹ [12]
1980 2908 ¹
1985 2860 ¹
1990 2807 ¹
1995 2924 ¹
2000 2958 ¹
2005 2888 ¹
2010 2720 ¹
2015 2625 ¹
2020 2555 ¹

¹ 各年の12月31日時点での数値である。

宗教

Zensus 2022によれば、2022年5月15日現在、アイメ住民の 60.6 % が福音主義、7.9 % がカトリックである[13]

福音主義ルター派アイメ教会共同体には、アイメの聖ヤコブス教会の他にダイルミッセンとドゥンゼンの礼拝堂が属している。さらにルター派ダインゼン教会共同体もある。両共同体はハノーファー福音ルター派州教会のヒルデスハイム-ゲッチンゲン教会管区ヒルデスハイマー・ラント=アールフェルト教会地区に属している。

アイメのカトリック信者は、一部は聖マリエン教区(アルフェルト)、一部は聖ヨーゼフ教区(グローナウ)に属している。両教区はヒルデスハイム司教区ドイツ語版英語版に属している。両教区ともいくつかの支教会を有しており、アイメの近くにもある。

行政

議会

フレッケン・アイメの議会は13議席からなる[14]。これはザムトゲマインデを構成する人口2001人から3000人の自治体に対する議員定数である[15]。議員は5年ごとの直接選挙で選出される。

首長

一般の自治体やザムトゲマインデ自体の場合とは異なり、ザムトゲマインデを構成する自治体の首長は、直接選挙ではなく議員内の互選で選出される。首長選挙は議員の任期の最初の議会で行われる[16]

2021年からイェルク・シュティヒノート (SPD) が名誉職の町長を務めている[17]

紋章

この町の紋章は、1939年4月11日にハノーファー州ドイツ語版英語版長官によって認可された。同年7月12日にアルフェルトの郡長がこれを発表した[18]

図柄: 赤字銀色の地面の上に銀色の石製の椅子が置かれている。椅子の側面には肘掛けがあり、背もたれは高く丸みを帯びている。背もたれの中には金色の冠が描かれている。椅子の背後には銀色の樫の木が生えており、銀色の葉と金色のドングリをつけている[18]

由来: 中世の記録によれば、アイメの耕地が開拓される以前、クレーエンホルツと呼ばれる樫の森にあるグディンゲンの草地に「王の椅子」が置かれていた。ここでは古くから、王やゼントグラーフ(王から委任された司法官)が法廷を開き、裁判を行った。この古くからの裁きの場がいかに重要であったかは、1600年頃までの多くの文書によって証明される通り、カレンベルク侯領地方等族ドイツ語版英語版(領邦内の身分代表者)がたびたび集会を行っていたことからも明らかである。アイメの紋章は、こうした事実に基づいて自治体によってデザインされ、採用された。

文化と見どころ

聖ヤコブス教会

建築

  • 福音主義ルター派の聖ヤコブス教会の四角形の教会堂は、1732年から1738年に割石積み造りで建設された[19]。この建物は、それよりかなり古い先代の建物の建て替えであった。1889年にコンラート・ヴィルヘルム・ハーゼドイツ語版英語版が設計した高さ 54 m のスリムな教会塔ドイツ語版英語版は、下層部が保存されていたオリジナルのロマネスク建築の基礎の上に建てられた[19]

経済と社会資本

企業

この町の最も主要な雇用主は、ASWO(家電/電子機器の修理・保守用部品の卸売企業)である。

交通

アイメは、町域の端で連邦道3号線から分岐する連邦道240号線に直接面している。ニーダーザクセン州は町の西側を迂回するバイパス道路の建設計画を検討している。ハノーファーからゲッティンゲンへ向かう鉄道ハノーファー南部線は、町域のわずかに東側を通っている。最寄りの駅はバンテルンにあり、アイメの中心部からは約 3 km 離れている。

脚注

出典

  1. ^ Landesamt für Statistik Niedersachsen, LSN-Online Regionaldatenbank, Tabelle A100001G: Fortschreibung des Bevölkerungsstandes, Stand 31. Dezember 2023
  2. ^ a b c d e f g Flecken Eime”. Samtgemeinde Leinebergland. 2025年7月19日閲覧。
  3. ^ “Sie wollen nächstes Jahr eine freie Schule eröffnen”, Hildesheimer allgemeine Zeitung, (2018-09-12), オリジナルの2019-02-02時点におけるアーカイブ。, https://web.archive.org/web/20190202043859/https://www.hildesheimer-allgemeine.de/news/article/sie-wollen-naechstes-jahr-eine-freie-schule-eroeffnen.html 2025年7月19日閲覧。 
  4. ^ “Finanzierung gescheitert”, Leinetal24.de, (2020-01-27), https://www.leinetal24.de/lokales/gronau/keine-freie-schule-eime-standortsuche-wird-fortgesetzt-13503042.html 2025年7月19日閲覧。 
  5. ^ Ortsnamen - Übersicht für den Buchstaben E”. NDR.de. 2016年12月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年7月20日閲覧。
  6. ^ Statistisches Bundesamt, ed (1983). Historisches Gemeindeverzeichnis für die Bundesrepublik Deutschland. Namens-, Grenz- und Schlüsselnummernänderungen bei Gemeinden, Kreisen und Regierungsbezirken vom 27.5.1970 bis 31.12.1982. Stuttgart / Mainz: W. Kohlhammer. p. 204. ISBN 978-3-17-003263-7 
  7. ^ “Gesetz über die Vereinigung der Gemeinden Banteln, Betheln, Brüggen, Despetal, Rheden und der Stadt Gronau (Leine) sowie über die Neubildung des Fleckens Duingen und der Samtgemeinde Leinebergland, Landkreis Hildesheim” (PDF), Niedersächsisches Gesetz- und Verordnungsblatt (Nds. GVBl.) 69 (22), (2015-12-22), オリジナルの2019-05-13時点におけるアーカイブ。, https://web.archive.org/web/20190513163501/https://niedersachsen.de/download/103239/Nds._GVBl._Nr._22_2015_vom_22.12.2015_S._383-410.pdf#page=17 2025年7月20日閲覧。 
  8. ^ a b Michael Rademacher. “Landkreis Alfeld/Leine”. 2025年7月20日閲覧。
  9. ^ Statistisches Bundesamt Wiesbaden, ed (1958). Amtliches Gemeindeverzeichnis für die Bundesrepublik Deutschland – Ausgabe 1957 (Bevölkerungs- und Gebietsstand 25. September 1956, für das Saarland 31. Dezember 1956). Stuttgart: W. Kohlhammer. p. 164 
  10. ^ Statistisches Bundesamt Wiesbaden, ed (1971). Amtliches Gemeindeverzeichnis für die Bundesrepublik Deutschland – Ausgabe 1971 (Bevölkerungsstand: 27. Mai 1970, Gebietsstand 1. Januar 1971). Stuttgart/Mainz: W. Kohlhammer. p. 72 
  11. ^ Niedersächsisches Landesverwaltungsamt, ed (1973-01-01). “Landkreis Alfeld (Leine)”. Gemeindeverzeichnis für Niedersachsen. Gemeinden und Gemeindefreie Gebiete. Hannover: Eigenverlag. p. 28. https://www.statistischebibliothek.de/mir/servlets/MCRFileNodeServlet/NIHeft_derivate_00003964/NS_pop1973_pdfa.pdf#page=28 2025年7月20日閲覧。 
  12. ^ Gemeindeverzeichnis-Informationssystem GV-ISys”. 2025年7月15日閲覧。
  13. ^ Ergebnisse des Zensus”. Statistische Ämter des Bundes und der Länder. 2025年7月21日閲覧。
  14. ^ Samtgemeinde Leinebergland - Eime / Gemeindewahl 12.09.2021”. 2025年7月21日閲覧。
  15. ^ Niedersächsisches Kommunalverfassungsgesetz (NKomVG) Vom 17. Dezember 2010 / § 46 Zahl der Abgeordneten”. 2021年11月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年7月21日閲覧。
  16. ^ Niedersächsisches Kommunalverfassungsgesetz (NKomVG) Vom 17. Dezember 2010 / § 105 Bürgermeisterin oder Bürgermeister”. 2025年1月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年7月21日閲覧。
  17. ^ Bürgermeister und Bürgerbeauftrage”. Samtgemeinde Leinebergland. 2025年7月21日閲覧。
  18. ^ a b Wilhelm Barner (1998). Wappen und Siegel des Kreises Alfeld. Hildesheim: Lax GmbH & Co. KG 
  19. ^ a b Heiner Jürgens; Hans Lütgens; Arnold Nöldeke; Joachim von Welck (1939). Hermann Deckert. ed. Die Kunstdenkmale des Kreises Alfeld. Die Kunstdenkmale der Provinz Hannover. Band 26. 2. Hannover. pp. 56–61 

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