アイオペの聖母とは? わかりやすく解説

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アイオペの聖母

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/03/27 06:31 UTC 版)

アイオペの聖母 
出現日 1992年10月2004年
目撃者 クリスティーナ アイボ (Christiana Agbo )
種類 聖母の出現
法王庁承認 Approved for Faith Expression
地方司教:信仰(崇敬)の表明を許可 出現未公認 教皇庁出現未公認
聖地 アイオペ(Aokpe)、ナイジェリア

アイオペの聖母(アイオペのせいぼ 英語:Our Lady of Aokpe)とは、1992年10月から2004年までに、ナイジェリアの僻地の村アイオペ(Aokpe)に住むクリスティナ・アイボ(Christiana Agbo )に聖母の出現が起こったとされる事件である。この件について、地元カトリック教会は、慎重な立場を取り、出版物の発行・巡礼等の「信仰(崇敬)の表明」は承認する立場を取っている。[1]

御出現

当初の御出現

1992年10月に当時12歳のクリスティナが香草を集めようと草原に出た時、後ろから眩しい光を見た後、美しい婦人が空に浮かんでいるのを見た。この婦人はこちらを見て微笑んでいたが、何も言わずに雲の上に立っていた。服装はドレスと、光り輝く青いヴェールを頭から被り、それは肩まで垂れ下がっていた。両手は胸のところで組まれ、ロザリオを持っていた。[1]

クリスティナによると、この婦人は「私は罪人の拠り処、私はキリストのための魂を集めるために、そして私の汚れなき御心のうちに私の子供たちの避難場所となるために来ました。」と自分が聖母マリアであることを明かした。 そして、「私があなたに望むものは煉獄の魂のために、世界のために、イエスを慰めるために祈ることです。」と語った。[1]

1993年7月21日聖母は世界中のために祈るようにいった。そして、これから長く罪に犯された暗い時代の到来を予言した。クリスティナは聖母の眼に涙を見た。それは多くの魂が地獄に落ちているからだと言う。

1994年から1995年になると多くの人々の前で太陽の奇蹟や聖母の出現などの奇蹟が繰り返し起こった。1994年の8月から巡礼が始まりだした。[1]

聖体の奇蹟

クリスティナによると、1994年8月4日、聖母はクリスティナにこの日は祝日となり、クリスティナは聖体拝領で特別な奇蹟を受けるであろうと告げた。そしてそれは本当に起こった。

クリスティナの舌のうえに天使が聖体を乗せた。その瞬間をサムエル神父(Samuel)が2枚の写真を撮影し、目撃確認している。 クリスティナには聖体を授ける天使が見えていた。その聖体は普段のミサで使われるものより大きかったがその聖体がクリスティナに近づくと小さくなり、普段のミサで使用する大きさに変わった。彼女は聖母に言われた通り、聖体をずっと舌の上に乗せていた。[1]

聖母のロザリオの言葉

クリスティナによると、1995年3月1日、聖母はロザリオについて、次のように語った。

頻繁にロザリオの祈りをする私の子供たちは、たくさんの恵みを受けます。それはサタンが彼らに近付けないからです。

私の子供たち、あなたがたは、大いなる問題と誘惑に誘われる時、ロザリオの祈りを使うことがそれを解決するのです。

いつでもあなたたちが"Hail Mary full of Grace"(日本語の「アヴェ・マリア、恵みに満ちた方」、または「めでたし、聖寵満ち満てるマリア」)と唱える時、たくさんの恩恵を私が授けているのです。

ロザリオの祈りを復唱する人は決して呪われません。

[1]

その後の動き

大勢の前での聖母の出現は1996年5月に終了したが、クリスティナによると、その後もクリスティナ個人に聖母の出現があった。2004年にクリスティナへの聖母の出現は終了した。 なお、クリスティナは神に専念したいとカルメル修道会に入会し修道女の道を歩むことを決めた[1]

カトリック教会の動き

この聖母の出現については、地区教会はたくさんの有効な資料を持っていた。しかしながら地区の大司教であるジョン大司教(John Onaiyekan)は、カトリック教会はこの事例について極めて慎重である。あなた方が認める聖母の出現はとても稀であり、現在調査中である。としている。しかしながらジョン大司教は聖母に捧げる聖堂の建設を許可し、彼の後任にそれを託した。オガ司教(Organ)は、この聖母の出現の報告書の出版と巡礼を許可した。[1]

脚注

  1. ^ a b c d e f g h [1] Miracle Hunter Aokpe, Nigeria (1992)

参照

外部リンク



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