まがりばかさ歯車とハイポイド・ギア
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/06 18:50 UTC 版)
「まがりばかさ歯車」の記事における「まがりばかさ歯車とハイポイド・ギア」の解説
まがりばかさ歯車に比べてハイポイド・ギアはより静音で高負荷に耐え、したがってより大きなギア比に用いることができるが、接触面で生じる滑りによる発熱のため、適切な潤滑が必要になる。 後輪駆動自動車の駆動力伝達にはこれまでハイポイド・ギアがよく用いられていたが、燃費低減のために伝達効率を重視してまがりばかさ歯車を利用する例が増えている。しかし大きな貨物用自動車では、伝達できるトルクの大きなハイポイド・ギアが用いられる。ハイポイド・ギアではオフセットが大きくなると伝達効率が小さくなる。現実には、まがりばかさ歯車の効率がよくても、より高負荷に耐えられるハイポイド・ギアをすべて置き換えることはできない。同じ負荷に耐えるように設計するには、まがりばかさ歯車はより大きな直径にする必要があり、重量や慣性の増加を招く。 乗用車においては、ハイポイド・ギアを使えば駆動輪の中心から見てドライブ・シャフトをより低い位置にできる。これにより座席を低くし、乗降を容易にできるが、前述のようにオフセットを大きくすると伝達効率が低下する。
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