ぼたはたき

隠語大辞典

ぼたはたき

1. 他人袂中ノ財物ヲ窃取スル掏摸犯人。〔第二類　人物風俗〕
2. 本類「ぼたはき」同意。〔第三類　犯罪行為〕
3. 〔ス〕人の袂を探つて掏るもの、「ボタ」は袂のこと。
4. 〔隠〕掏摸の隠語。袖のものをするをいふ。
5. 人の袂の中にある品物を掏り取ることをいふ。
6. 袂を矢（掏摸用語にて刃物のこと）にて切り、袂のものを掏りとることをいふ。〔掏摸用語〕
7. 「ボタ」トハ和服ノ袂ノ意デ「ボタハタキ」トハ袂ニ入ツテヰル物ヲ掏リ取ルコトヲ専門ニシテヰル者デ主トシテ「ヒラ場」ヲ其ノ稼キ場トシ、ヨク刃物（矢ト云フ）ヲ用ヒテ袂ヲ切ル（バラスト云フ）者ガアル。
8. 袂又はポケツト在中品の窃盗。横浜　強窃盗犯仲間。
9. ぼたともいい、袂、又はポケット在中品を窃取するスリの一種。ぼたかきは、それを稽古中の新米。〔一般犯罪〕
10. 袂や外ポケットの中の金品をすりとる行為。〔掏模〕
11. 和服のたもとを刃物で切つたり、その中から金品をすり取ること。（すり手口）。「ぼた」はたもとで「はたき」は「はたき出す」の略。〔す〕
12. 袂を矢（スリ用語で刃物のこと）にて切り、袂のものをスリとることをいう。「ぼたかい」ともいう。

分類 す／犯罪、ス、強窃盗犯仲間、掏摸、掏摸用語、犯罪、犯罪語

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