法華七喩

世界宗教用語大事典

ほっけしちゆ 【法華七喩】

『法華経』中の譬喩の代表的なもの七つをいう。火宅喩（長者の家が火事になり、大白牛車で子供を救出する話）、長者窮子喩（幼時家出した息子に実家を悟らせる話）、薬草喩（一つの雨でも種々の薬草が育つという喩え）、化城喩（疲れ切った旅人に幻の城を見せて元気づける話）、衣珠喩（衣中に宝珠を入れてもらった話）、髻珠喩（転輪聖王の髪の中にある珠を勇士に与える話）、医子喩（服毒の子を上手に吐毒させた名医の話）など。