覆水盆に返らず
覆水盆に返らずとは、覆水盆に返らずの意味
覆水盆に返らずとは、1度起きてしまったことは2度と元に戻らない、という意味のことわざ。覆水盆に返らずの言葉は中国の故事に由来する。呂尚という男は本ばかり読んで仕事をせず、妻は呆れて彼の元を去って行った。その後、彼が斉国を建国すると元妻は一転復縁を願い出る。呂尚は盆の中に入っていた水を床にこぼし、これを元に戻すことができれば復縁すると彼女に告げる。もちろんそれはできず2人が復縁することはなかった。覆水盆に返らずの類語
覆水盆に返らずは、四字熟語では「覆水不返」と書く。また、類語には「後悔先に立たず」「時すでに遅し」「後の祭り」などの表現がある。使い方の例文としては「大事な書類を誤って処分してしまい、覆水盆に返らずである」や「覆水盆に返らずではあるが、あんなことを言って傷つけてしまい後悔している」など、起きてしまったことに対して取り返しがつかないと自覚し、それでも深く悔やんでいる、といった状況で使われることが多い。深刻で取り戻せない事態を嘆く言葉として使用するのに適したことわざである。「It is no use crying spilt milk」は、「こぼれたミルクを嘆いても無駄だ」という意味を持ち、英語圏でよく使用されていることわざである。このことわざには「ミルクはまた注げばいいので嘆かなくてもいい」といった前向きな意味合いも含まれているため、覆水盆に返らずと似ていても微妙にニュアンスが異なる表現である。
覆水(ふくすい)盆(ぼん)に返(かえ)らず
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