ひっくり返ったB号ボートの指揮
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/08 05:22 UTC 版)
「チャールズ・ライトラー」の記事における「ひっくり返ったB号ボートの指揮」の解説
ライトラーがしがみついたB号ボートは沈むタイタニックに引き込まれそうになっていたが、煙突が倒れてきたことで船から30ヤード遠くへ押し流されたため、沈没に巻き込まれることは免れた。 その後もB号ボートは上下逆さまのまま、ライトラーはじめ20人から30人ほどがキールの上に昇って浮き続けた。ライトラーは冷たい海中に沈んでいたため、はじめ意識が朦朧としていたが、徐々に意識を取り戻してキールの上に昇った人たちのまとめ役になった。ボートのバランスが崩れないように全員を中心線の両側に二列前向きに並ばせ、波でボートが揺れる都度「左によれ」「右によれ」等の指示を出した。しかし身体が冷え切っていた彼らがボートの安定を保つためにずっと動いていなければならないというのは体力的に厳しく、限界に達した者が一人、また一人と崩れ落ちて海に落ちていった。 明け方まで耐えた後、明るくなってくると他のボートを発見したため、笛を吹いて助けを求めた。それを聞いて12号ボートと4号ボートが駆けつけてきたのでライトラー以下生き残っていた者たちはそれに移った。その後、カルパチア号に救出された。
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