はりの抽象化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/05 10:28 UTC 版)
はりは、実際には冒頭の写真(図1)のように、ある大きさの断面を持ち、荷重もある幅をもつが、実際には図2のように、抽象化して扱う。 具体的には以下のような抽象化が施される。 部材自体はその断面の図心を通る線である部材軸または軸線で表す。 部材の自重は部材軸に作用するものとする(部材軸には自重がないと考える)。 部材の長さに対して、荷重の幅が十分に狭ければ、その荷重は、ある1点に作用する集中荷重として扱う。 また、はりの変形を考える際には、 変形後も、部材軸に直角な断面は直角なままである(ベルヌーイ・オイラーの仮定もしくは平面直角保持の仮定)。 変形後も、断面の形状は変化しない。 変形は微小である(微小変位理論)。 というような仮定(抽象化)も施される。
※この「はりの抽象化」の解説は、「はり部材」の解説の一部です。
「はりの抽象化」を含む「はり部材」の記事については、「はり部材」の概要を参照ください。
- はりの抽象化のページへのリンク