背斜トラップ
【英】: anticlinal trap
構造トラップの一種。 石油・天然ガスを貯留するトラップの中で最も一般的で、貯留岩層が背斜を形成し、その頂部に石油・天然ガスを集積する条件が形成されたものである。図 1 に、背斜における石油・ガス鉱床の概念図を示した。背斜トラップが形成されるためには、図 2 のように背斜が背斜軸方向(背斜の長軸方向)に沈降して、地層面の等深度線が楕円形をなして閉じるような部分、すなわちクロージャーを持っていることが必要である。背斜の形態によっては、浅部と深部で褶曲{しゅうきょく}軸の水平的位置がずれ、それに伴って油・ガス層の位置が浅部と深部でずれることがある。ドーム構造、岩塩ドーム、ダイアピル構造、潜丘構造も背斜トラップを形成する形態として重要である。 ![]() ![]() |

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