できない子の救済
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 02:40 UTC 版)
「聚楽式算術教授法」の記事における「できない子の救済」の解説
廣田の学校では個人的救済方法として毎週3回1回30分の特別教授を行った。その場合の注意点として、「2学年以上であること」「保護者に前もって通知しておくこと」「児童には教師と保護者からしっかり言い聞かせておくこと」「教材は基礎的なものであること」をあげている。「子供が嫌がるのではないか」という反論に対して、廣田は「子供の嫌という原因はできないからであります。毎日教授されている教材よりも簡単な教材を課せばできます。できるから調子に乗って参ります。調子に乗ってくれば先生もう1時間教えてくださいと請求いたします。3学年以上になれば成績の良いものまでこの特別教授を請求いたします。それは今まで算術ができなくて先生に叱られていた子供が、特別教授のおかげでできだした、普通の教授時間に先生に褒められるようになった。そこで自分も特別に教授してもらったらまだまだよくできるに違いないという、欲と名誉心に駆られて請求するのであります。故に子供が嫌という心配はありません」と答えている。
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