タンカー・マーケット
【英】: tanker market
タンカー・マーケットと一口にいっても、タンカーに関連した市況としては、航海用船(運賃)、定期用船(用船料)、裸用船、船舶売買などいろいろあるが、狭義には運賃、用船料の市況の意味で使われる。狭義のタンカー・マーケットの対象になる船種としては LNG 船、LPG 船といった特殊な貨物を運ぶ船よりも、原油、重油、化学製品など、普遍的な貨物を運ぶ原油船、製品船の市場が広くかつ動きが活発である。このマーケットも他の商品市況の原理と同様、需要・供給量の関係で左右されることに変わりはない。この場合の商品は貨物を運ぶスペースすなわちタンカーであり、売手は船主、買手は貨物の荷送人(shipper)あるいは荷受人(consignee)である石油会社か商社が普通である。運賃は一般的にワールドスケール値で表示され、用船料は 1 カ月・1 載貨重量トンあたりで表示されるのが普通である。市場としては、ロンドン、ニューヨーク、東京の三大中心地があり、仲介人を介して日曜祭日を除いて毎日活動している。1970 年代におけるオイル・ショックに伴う全世界的な原油需要の落ち込み以後、タンカー市況は約 10 年間低迷を続けている。 |

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