それ以外の外科的処置
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/22 14:08 UTC 版)
侵襲性の低いコイリングが万能ではないように、侵襲性の高いクリッピングも万能ではない。 例えば、脳動脈瘤の根本の部分が非常に広いとか、脳動脈瘤の形状が著しく不整である場合などである。その場合には、動脈瘤に血液を送り込んでいる動脈を閉塞させて、動脈瘤に血圧が付与されないように、いわゆる「親動脈近位部閉塞術(トラッピング)」を行う。ただし、それでは動脈血の供給が絶たれた脳組織に深刻な影響が出ると判断された場合には、血管の移植なども同時に行って、閉塞させた箇所をバイパスする新たな血行路を作成する。 なお、トラッピングすら困難な場合は「動脈瘤被包術(コーディング術、ラッピング術)」などを考慮する。
※この「それ以外の外科的処置」の解説は、「脳動脈瘤」の解説の一部です。
「それ以外の外科的処置」を含む「脳動脈瘤」の記事については、「脳動脈瘤」の概要を参照ください。
- それ以外の外科的処置のページへのリンク