その他の太子像
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 00:52 UTC 版)
以上の6つに分類できないものとして伝承に基づかない太子像もあるが、その代表が広隆寺桂宮院本堂の本尊である聖徳太子立像である。この像は、角髪を結う童形像(後世に冠を被る姿に改められている)でありながら笏と柄香炉を持ち、太子が観音に垂迹した形を示すとされている。この様式は叡福寺にも引き継がれている。また、四天王寺の「孝養御影」や初期浄土真宗寺院で「真俗二諦像」と称された像も笏と柄香炉を持っている。その他に孝養像の派生として、柄香炉を持ちながら左右に童子を従える三尊像も存在する。薬師寺の傘蓋を掲げた童子を引き連れた像は、48歳に自らの御廟を訪れた像という説があり、また、鶴林寺の三尊像は太子を釈迦になぞらえた像とされている。
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