税込みコスト
【英】: tax-paid cost
同義語: タックス・ペイド・コスト
石油生産会社の操業からくる本来的コスト(探鉱費、開発費、操業費など)に、利権協定に従って産油国政府に対して支払うロイヤルティ、鉱区レンタル、所得税を加算した額をいう。通常商品の生産コストを論じる場合に所得税を含めることはなく、所得税は販売価格とコストの差額として生じる利潤に対して課されるものであるが、OPEC の出現以来 OPEC 加盟国を中心とする主な開発途上国においては、ロイヤルティも所得税も、実勢販売価格とは別に、公示価格または課税基準価格に準拠して見なし課税が行われるようになったために、販売価格の決定以前に税込みコストが一定額に決まることになり、石油会社はこの税込みコストをもとに収益計画や販売計画を決めなければならなくなり、石油開発事業計画にとって重要な概念となってきた。 |

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