すずみ作り
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/07 04:50 UTC 版)
すずみとは点火する柴の山のことで、ツボラとも呼ぶ。鍵万燈の鍵部分と桿部分の二つに分かれ、分担して作業する。最初に火線周辺の柴草を10メートルほど帯状に刈る。全員で朝食を食べた後、すずみの骨組み作業に入る。2,3メートルほどの落葉樹を立て、倒れないように添え木を組み合わせる。骨組みができると、刈った柴草を全体に覆いかぶせて設置する。「千人塚」の前に立てるすずみを最も大きくし、それを中心に北側の鍵方と南側の桿方に下るにつれて小さく作っていく。これは、山頂のすずみから順に火をつけていったときに、全てのすずみが最後まで均等に燃え上がるよう工夫したものである。全てのすずみの数は、煩悩の数である108基としていたが、現在では鍵方30基、桿方30基の60基ほどである。
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