三顧の礼
別表記:三顧
三顧の礼とは、目上の者が目下の者のもとに幾度も出向くなどして礼を尽くし、物事を頼む、という意味の故事成語。わかりやすく言うと、上司や年長者が目下の相手を軽んじることなく心から敬意を払って頼みごとをするということである。「三顧」だけでも「三顧の礼」と同じ意味の表現として用いられる。ちなみに「三顧」とは、3回にわたって訪問するという意味である。
三顧の礼は、黄巾の乱を平定し一大軍勢を築いていた劉備が、無位無官かつ大幅に年下の(どう捉えても格下の)諸葛亮を軍師として迎え入れるために、諸葛亮の住まう庵を3度も訪ねた、という故事が由来となっている。
英語には「三顧の礼」に直接対応する表現は特になく、英語で表現するなら「最大限の敬意を払う」という意を汲み show(ing) special courtesy とか with all eagerness のように意訳することになる
さんこ‐の‐れい【三顧の礼】
読み方:さんこのれい
「三顧」に同じ。
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