航空運賃低価格化(こうくううんちんていかかくか)
従来、国内航空運賃について、運輸省が運賃の上限・低限を設定し、航空会社はその範囲内で運賃を決定する、という「幅運賃制度」が採用されていた。つまり、航空会社は運賃決定権がなかったわけだ。このために、戦後長い間、どこの航空会社を利用しても価格差がつかない状況が続いていた。
しかし航空界にもやっと規制緩和の波が来た。2000年4月、改正航空法の施行を受け、1999年度から幅運賃制度は廃止された。これによって、運輸省への事前の届けでにより、航空会社は自由に国内航空運賃を決定できるようになった。
今では誰でも知っている「国内一律1万円」のようなバーゲン価格が出てきた背景には、前述のような含みがあるのだ。
(2000.02.08更新)
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