がん漬けとは? わかりやすく解説

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がん‐づけ【がん漬(け)】

読み方:がんづけ

《「(かに)漬け」の音変化シオマネキなど小形カニを殻のまますりつぶし、塩とトウガラシ加えて発酵させたもの。佐賀県郷土料理がに漬け。がね漬け。


がん漬け

作者杉浦日向子

収載図書ごくらくちんみ
出版社新潮社
刊行年月2006.7
シリーズ名新潮文庫


がん漬

(がん漬け から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/22 18:57 UTC 版)

がん漬(蟹漬、がんづけ)は、干潟に生息する小型のカニを利用した塩辛の一種である。有明海沿岸で作られる郷土料理[1]で、地域によってがね漬がに漬真がに漬などとも呼ばれる。

がん漬け
真がに漬け(2009年10月30日撮影)

作り方

干潟で活動するシオマネキヤマトオサガニ、アリアケガニなどのカニ[2]を漁獲して殻ごと砕き、調味料と唐辛子を加えて発酵させる。味は地域や製造元によって異なる。殻の砕き方は、歩脚がそのまま残る程度に粗く砕いたものと、数mm程度の破片になるまで細かく砕いたものの二つに分けられる。完成品は濃い緑褐色をしている。多くは瓶詰めで販売されており、有明海沿岸域の食料品店や土産物店で入手できる。

食べ方

飯の供やとして食べられるが[1]、独特の風味と殻の感触があり、地域外の人は抵抗を感じることもある。

脚注

  1. ^ a b 豊田(2006):36ページ
  2. ^ 全国料理研究会柊会(1974)によると、シオマネキ以外にも「マガニ」、「つま赤がに」、「とうもろがに」、「いしもちがに」、「よしがに」というカニが使われることがあるという。

参考文献

  • 豊田謙二監修 『九州宝御膳物語 おいしい郷土料理大事典』、西日本新聞社、2006年
  • 全国料理研究会柊会 『日本の郷土料理』、ドメス出版、1974年

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