がもうかたひで

美術人名辞典

蒲生賢秀

読み方：がもう　かたひで

戦国・織豊時代の武将。蒲生定秀の子。蒲生氏郷の父。近江日野城主。初め六角義賢に仕えていたが、織田信長により六角氏が滅ぼされたのち、信長の家臣となる。本能寺の変の際、信長の妻子を日野城でかくまった。のち豊臣秀吉に仕える。天正12年（1584）歿、51才。

戦国武将覚書

蒲生賢秀（がもう かたひで） 1534～1584

○左兵衛大夫
◇父：蒲生定秀　室：後藤賢豊女　弟：青地茂綱、小倉豊前守実隆　子：蒲生氏信、氏春、氏郷、重郷、貞秀
　南近江・六角氏臣。近江・日野城主。尾張・織田信長の六角氏侵攻に対し、これに降った。本能寺の変の際、賢秀は明智光秀より厚遇をもって勧誘されたが、これに応ぜず、日野城に籠もった。この時、賢秀は安土城の留守に任じられていたが、安土城の女子供を避難させる際、財宝を移して城に火をつけて去るべきだという意見が出たが、信長が心血注いで建てた城を焼くのは忍びないとして、そのままで立ち去った。