かばい手の例
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/06/15 13:40 UTC 版)
有名な紛糾の例として、1972年1月場所中日(8日目)結びの一番、横綱:北の富士対関脇:貴ノ花戦が挙げられる。 1993年5月場所千秋楽(15日目)の一番、大関:小錦対関脇:若ノ花では、両者投げの打ち合いとなり、小錦の小手投げ優位とみて小錦に軍配が上がった。映像ではわずかに小錦の手が早くついているように見えたが、物言いはつかなかった。若ノ花はこの場所の結果次第で大関に推挙される可能性があり、誤審ではないかと物議を醸した一番だった。2015年に両者がテレビで対談し、この取り組みが話題になった際に、若ノ花が負けじと手をつかずに頭から落ちようとしたことに対して、首の骨折を避けるための小錦の「かばい手」であったことを若ノ花が述懐している。 2004年7月場所中日(8日目)の結びの一番、横綱:朝青龍と琴ノ若戦では、琴ノ若の上手投げにより朝青龍は裏返しの態勢となったがブリッジの状態でこらえた。琴ノ若は朝青龍の上に倒れると危険と思い「かばい手」として土俵に手を着いた。しかし、これが「かばい手」がどうか物言いとなり、両者同体として取り直しとなった。
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